出張帰りの新幹線の正しい楽しみ方講座(笑)
今日は日帰りで大阪に出張でした。
東北で生まれ育ち、首都圏で生活してきた私にとって、関西は全く土地勘のないエリアです。
特に私鉄はチンプンカンプン。
今日、利用したのは阪急と京阪、あと大阪モノレールですが、この中で私でも知っていたのは阪急と近鉄と阪神と南海、、、って全部プロ野球絡みですけど。
東北出身の田舎もんが名前だけは知ってるんですから、鉄道会社がプロ野球チームを持つというのは、実は大きな宣伝効果があるんじゃないかと、今になって思います。
それはさておき。
とにかく馴染みのない関西の私鉄ですから、乗り換えのたびに緊張を強いられたため、写真を撮ってる余裕がありませんでした。
写真を撮る余裕が出てきたのは、取材が終わって枚方市駅で特急を待っている間(上記の写真です)と、新大阪に戻ってきて新幹線改札を通った後です。
えっ、ここ浜松じゃないよね!?(笑)
無事に新幹線に乗り、1人でお疲れ様会を開催。
ビールにちくわ、カニカマという2桁勝利が計算できる3本柱です。
ちなみにこのカニカマは、まるでタラバガニの身ような食感で、しかも明太マヨネーズがついているという、おつまみ界のトリプルスリーって感じのスーパースターでした。
野球の例えばっかりで恐縮ですが、これぞ出張帰りの正しい新幹線の楽しみ方ですね。
それでは今日はこの辺で。
初めて乗ったぞ新京成
今日の午前中は、千葉市の稲毛で取材。
午後は千葉県の松戸で取材。
千葉在住の方はご存知でしょうが、同じ千葉県といっても、千葉市の稲毛と松戸ではかなり違います。
千葉市から見たら、松戸や柏などの常磐線沿線にある「東葛エリア」というのは、まるで別世界ではないでしょうか。
東葛エリアは東京のベッドタウンという性格が強いので、それ以外の千葉県民から見たら東京の軍門に降ったエリアという感じかもしれませんね(笑)
稲毛から松戸までの路線を検索したところ、何やら聞き慣れない路線がありました。
その名も「新京成電鉄」です。
稲毛から津田沼まではJR総武線で。津田沼で下車したら、新津田沼まで歩いて行き、新京成電鉄に乗り換えです。
これは新津田沼駅で撮ったもの。
ホームに降りると、、、
電鉄名に「新」とついていますが、どうですかこの暗くて薄汚れた歴史を感じるホームは!
電車が入ってくると、、、
このピンクのラインは初めて見る配色です。。。
しかも新津田沼から松戸までは各駅停車で22駅。
おじさん、鎌ヶ谷を過ぎたあたりでケツが痛くなっちゃっただよ(笑)
万が一渋滞に巻き込まれて時間に遅れてはいけない、という思いから電車での移動を選択したのですが、ディーラーさんへの取材だったので駅からもそれなりの距離があり、やっぱりクルマで行けばよかったと後悔も。。。
でも、こういうブランドだったので、スバルで行くのも気が引けるんですよね(笑)
まあ、初めて新京成に乗れたのでよしとしましょう(笑)
それでは今日はこの辺で。
盛者必衰の理!? 主役の座を奪われたマカオタワー…
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
驕れる者も久しからず ただ春の夜の夢の如し
猛き者もついに滅びぬ 偏に風に前の塵に同じ
これは平家物語の冒頭ですが、暗記した(させられた)方も多いことと思います。
ネタが切れたからって古文の授業をしようというのではありませんので、どうぞご安心ください(笑)
特に赤字で記した一説はあまりにも有名ですよね。
現代語訳すると、「どれほど勢いが盛んでも、いずれ必ず衰えるときが来る」という意味だと教わったはずです。
旅行業界周りで取材をしていると、こういう例が結構あるもの。
平たく言えば一過性のブームになったデスティネーションやテーマ、といったところです。
古いところで言えば「オーストラリアのケアンズ」あたりがそうですね。バブル世代末期の方の中には、新婚旅行はケアンズだった、という方も相当数いると思います。
2000年代に入ると「北欧デザイン」なども人気のコンテンツになっていました。
外国の政府観光局が売り出すものには、本当に盛者必衰の理と言うべきものが多いように思います。
今年の5月に取材で訪れたマカオにも、そんなかつての主役がありました。
それが今日のタイトルにもあるマカオタワーです。
今から遡ること13年前、私の妻もマカオ政府観光局が主催するプレスツアーに参加したことがあるのですが、その時のマカオの主役こそ、このマカオタワーだったのです。
マカオタワーではバンジージャンプを筆頭に、スカイジャンプやスカイウォーク、タワークライムといったアクティビティに挑戦できます。
高所恐怖症の人からしてみたら、高い所から飛び降りるなんて頭おかしい人の悪趣味じゃないか一体何が楽しいのかわからない、といった心境でしょうね。
ちなみにマカオタワーのバンジージャンプを運営するのは、ニュージーランドが生んだバンジーの狂人巨人「AJハケット社」です。
今のマカオの主役は、コタイ地区のIR(Integrated Resort)群。
海外資本が入り、キンキラでとにかく派手で大げさな建物が注目を集めています。
また、私が参加したプレスツアーのテーマは「マカオ美食年(ガストロノミー)」。
どこにもAJハケットっぽさは見当たりません(笑)
私見では、こうして主役が移り変わっていくのは決して悪いことだとは思いません。
ただし、オーバーツーリズムにだけは気をつけていただきたいものです。
それでは今日はこの辺で。
新旧「コンチネンタル」に接した喜び
いやー、台風がすごいですね。
強風で我が家が揺れてます。。。
レンガで家を作っておけば吹き飛ばされなかったのに!と後悔するような状況にならないことを祈るばかりです。
それはさておき。
旅とクルマに関するブログでありながら、ここ数日はクルマのネタを書いていませんでした。
なので今日は私が最も心酔する英国の超高級車であるベントレーの話を書いてみましょう。
ベントレーは1919年の創業以来、長い距離を楽に移動するためのクルマ「グランドツアラー」を製造し続けています。
1931年には経営難によりロールス・ロイス傘下に入るといった過去もありましたが、現在はフォルクスワーゲン傘下にあり、経営は安定しています。
フォルクスワーゲングループの一員として最もヒットしたのが、ラグジュアリークーペのコンチネンタルGT。
昨年は3代目へのモデルチェンジが行われ、日本でのプレス発表会に私も潜入することに成功しました!(ちゃんと仕事として行ったんですよ、念のためwww)
最初にプレゼンがあり、それが終わってからクルマが展示されている部屋へ移動。
ベールをかぶったモノモノしい雰囲気でした。
この2人がベールを取り去ります。
こういった大げさな演出は、高級車の発表会ではありがちなのです。
やっとコンチネンタルGTのお出ましです(笑)
この年の夏には写真が公開されていましたので、それほど驚きというのは感じなかったのですが、内装はさすがベントレー。
伝統的なモチーフを残すなどクラシカルな雰囲気がありつつも、タッチスクリーンはかなり高精細なディスプレイが採用されており、ベントレーが伝統とモダンの融合を常にアピールしているのもうなずけます。
メーターパネルはベントレー初採用となるフルデジタル。
私の好みはアナログメーターなのですが、同じフォルクスワーゲングループではアウディが先行してデジタルメーターパネルを採用していましたから、この流れは避けようがないことだったのかもしれません。
まあ、好き嫌いが分かれる装備の1つでしょうね。
この日は我々にとって大きなサプライズがありました。
コンチネンタルGTがアンベールされた部屋の外のスペースに、なんとベントレーとコーチビルダー「Mulliner」の最高傑作(厳密に言うと生産台数208台のうち193台がMullinerの手によるもの)と言われる1952年に登場したR-Typeコンチネンタルが展示されていたのです!
このクルマは現在のベントレーのモデルのスタイリングに大きな影響を与えたもの。
丸型4灯のヘッドランプもその1つです。
それから、ルーフからリアへとなだらかに傾斜していくファストバックスタイルと、筋肉質なリアホイールアーチ「ハウンチ」もこのモデルが起源です。
コンチネンタルGTのサイドのプレスライン「パワーライン」もこのモデル譲り。
角度や画角は違いますが、並べてみると雰囲気は分かっていただけると思います。
(左)R-Typeコンチネンタル、(右)コンチネンタルGT
エンジンはR-Typeコンチネンタルが4.6リッターV6エンジン、コンチネンタルGTは6.0リッターW12エンジンです。
クラシックカーのエンジンルームはスカスカですよね。
これに対し、コンチネンタルGTのエンジンルームは、、、
手のひらを入れるすき間もありません(笑)
内装はこの頃からベントレーらしいラグジュアリーなつくりです。
コンチネンタルGTのお値段は2600万円以上なので、台風で飛ばされるかもしれないような家に住んでいる人間が乗ってはいけないクルマです(笑)
そういうわけなので、新旧「コンチネンタル」を間近に見ることができた、幸せな仕事になりました。
こういう仕事を増やせるように頑張ろう。
それでは今日はこの辺で。
いろんな角度と時間帯で:永代橋コレクション
私が独立前に勤めていた会社は、隅田川のほとりにありました。
これは休日出勤した日の夕方に撮ったものなので、IBMのビルには明かりがついていませんね。
それはさておき。
もともとは江戸時代に架けられた橋。
現在の水色のものは、大正時代にできたものなのだとか。
桜の季節にオフィスから見た永代橋です。
この景色だけ見れば、春のうららの隅田川♪ といった感じですが、これも休日出勤した土曜の朝に撮ったという悲しさ。。。
昼休憩のときには、隅田川テラスをちょくちょく散歩しました。
そして、隅田川大橋から下流側を見ると、永代橋の背景に佃のマンション群が入るため、アマチュアカメラマンたちが何人も三脚を立てて撮影している姿を目にしたことがあります。
その端の方で携帯でテキトーに撮ったのがこちら。このくらいの時間帯は、全体的に紫がかった雰囲気になるので嫌いじゃありません。
ノイズがひどいですが、まともなカメラで撮影するときれいでしょうね。
空が完全に暗くなってからは、ライトアップされた永代橋がきれいです。
こちらもノイズば出ちゃってひどいです(泣)が、水面にライトアップが反射する幻想的な絵になります。
金曜の夜などは屋形船がバンバン走っていますから、それを絡めての撮影も楽しいかもしれません。
この会社に勤めていた頃は一刻も早く会社から離れたいという思いが強く(笑)、江戸時代から続く隅田川沿いの風景を楽しむだけの心の余裕がありませんでした。
その会社も、家賃が払いきれないという理由で会社を移転したという噂を聞きましたので、空気の澄んだ冬になったら、カメラと三脚を担いで久しぶりに行ってみたいな、と思います。
それでは今日はこの辺で。
グアムに行くならぜひココパームガーデンビーチがオススメ!
グアム政府観光局の日本オフィスは、旅行業界誌にいた頃からお世話になってきました。
マーケティング代理店などへに観光局業務を委託する国が増える中、グアム政府観光局は、貴重な本国直営の組織として日本で活動を行っていたのです。
それがつい先日、2019年からは観光局業務を代理店に委託すると衝撃的な発表があったのです。
先週のツーリズムEXPOのグアムブースでお世話になった方と話すことができましたが、あれだけ一生懸命頑張っていたスタッフの皆さんは年内いっぱいで退職となってしまうそうです。
皆さんの新たな生活がうまくいくことをお祈りしています。
私にとってグアムは、旅行業界誌の記者になって初めての海外取材で訪れた地。グアム政府観光局のスタッフの皆さんには遠くおよびませんが、それなりに思い入れがあるのです。
前置きが長くなってしまいましたが、思い入れがあるグアムの良いところを紹介してみたいと思います。
だからといって、まるで記事広告のようなタイトルにする必要はなかったのですが、グアムに行く人に私からのオススメです。
ココパームガーデンビーチは、完全なプライベートビーチです。予約してタモン地区からの送迎バスを使うしかありません。
レンタカーなどで訪れても入れてもらえませんのでご注意ください。
看板のあるエントランスを過ぎると、最初にここで利用について説明を受けます。
ここはランチ会場にもなります。
ちゃんと予約して入場した人であることを証明するため、こんなリストバンドを付けるのがここでの決まり。
(私の腕ではありません。同行してくれたあるホテルの広報の方の腕を借りて撮影しました)
海の美しさはタモン湾の比ではありません。
いかにも南国らしい風景です。
若者たちがキャッキャ言いながらシュノーケリングをしたりビーチバレーをしたり、カヤックで遊んだり、すごく楽しそうにしてました。
この出張のときは私も20代の若者だったんですけどね(笑)
客層が若いので、沖に泳いで行くなど無茶をしたがる連中も出てきますが、屈強なライフセーバーがその都度ホイッスルを吹いて注意します。
後ろ姿だけでこの迫力!
言うことを聞いたほうが賢明です(笑)
ランチの時間をビーチの客に伝える手段は、なんと法螺貝!
戦国時代かよっ!
とツッコみたくなりますが、なぜ法螺貝を使うのかは不明(笑)
ビーチで遊んでいて聞こえるかどうかは、もっと不明です(笑)
で、ランチの内容はこんな感じです。
味は…、特別おいしいわけではありませんが、ひどく不味いわけでもありません。良くも悪くもフツー(笑)
ヤシガニなんかもいて、触らせてくれました。(これも私の手ではなく、他の客にお願いして撮らせてもらったものですw)
挟まれたら指の1本や2本は軽く持っていかれるので、スタッフが細心の注意を払って触らせていました。
時間がきて帰る際も、シャワールームが完備されているので、塩水でベタベタのままホテルに帰る必要はありません。
グアムに行くなら、1回はココパームガーデンビーチに行き、日の高いうちはここでのんびりと遊んで、夜はタモン地区でナイトライフを楽しむ日を設けてみてはいかがでしょうか?
ちなみにこのとき、私はひたすら運営の皆さんのお話を聞いていたので、キレイなビーチを目の前にしながら海に足すらつけていないという悲しい状況でしたけど。
プライベートでグアムに行く機会があれば、また訪れてみたい場所の1つです。
それでは今日はこの辺で。
ちょっとだけマジメなツーリズムの話
今日はほんのちょっとだけマジメな話をしてみましょう。
オーバーツーリズムという言葉をご存知でしょうか?
人気が出た観光地に人が押し寄せ、自然環境や文化遺産にダメージを与えてしまう、というのが直接的な意味合いです。
近年では、ツーリズムによる経済効果が地域住民に還元されないとか、大挙して押し寄せる観光客と地域住民の間でさまざまなトラブル(一般的には住民が迷惑を被る)が発生する、などという意味も含まれているようです。
具体的な例を挙げるとすると、一時期大ブームとなったアンコールワットなんかがその例なのかもしれません。
また、訪日外国人が急速に増えている日本でも、例えば京都などでは観光客と市民の間でトラブルが起きている、という報道があるように、対岸の火事とは言えない状況になっています。
オーバーツーリズムという言葉は若干マイルドに聞こえますが、ここ1〜2年で日本では観光公害というセンセーショナルが文言が使われるなど、問題が顕在化してきています。
以前もこのブログで触れましたが、やはり数だけを追いかけてきたツケなのだと思います。
先週、東京ビッグサイトで開催されたツーリズムEXPOの会期中に行われたセミナーやシンポジウムでは、持続可能な観光開発やオーバーツーリズムを解消する手法などがテーマとして取り上げられました。
また、各国の観光大臣が一堂に会した大臣会合でも、テーマはこの2つでした。
国連世界観光機関(UNWTO)によると、2030年までに世界の海外旅行者数は18億人を超えると予測されています。
日本はもちろんですが、世界中でオーバーツーリズムが顕在化する中で、数だけでない本質的なものを追求するツーリズムが世の主流になっていくにはどうすればよいのでしょうか。
ツーリズム界隈で取材をする者として、このあたりのテーマをもう少し深掘りしていきたいな、と思っています。
それでは今日はこの辺で。