タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

2015年度の輸入車新規登録台数ランキング

先月初旬に発表された速報なのでネタとしての新鮮味はありませんが、日本自動車輸入組合(JAIA)の2015年度(2015年4月〜2016年3月)の統計を眺めていて感じたことを書いておきたいと思います。

www.jaia-jp.org

 

2015年度の外国メーカーの新規登録台数の合計は、前年度比0.2%増の281,073台でした。輸入車がかなり増えてきた印象がありましたが、2015年度の全体的な伸び率はそれほどでもなかったんですね。

 

これをメーカー別に見るとかなり明暗がくっきりと分かれています。

 

台数で1位となったのはメルセデス・ベンツ。前年度比3.5%増の63,999台で、たしかこれはメルセデス・ベンツとしては過去最高だったはずです。シェアも22.77%ですから、2015年度に輸入されたクルマの5台に1台はメルセデス・ベンツだということになります。多いなぁ。

 

2位はフォルクスワーゲンで、前年度比19.8%減の50,332台。やはり北米でのディーゼルエンジンの不正のイメージダウンから、販売台数を大きく落としていることがわかります。

 

3位に入ったのはBMW。前年度比8.8%増の47,158台で、伸び率はライバルのメルセデス・ベンツを上回りました。ラインナップが充実してきましたし、これからも伸びる余地が大いにありそうです。

 

意外だったのは、近年非常に台数を伸ばし街中でもよく見かけるアウディです。台数こそ27,760台と4番目ですが、前年度比9.9%減とブレーキ。フォルクスワーゲングループの影響なのか、それとも他に要因があったのか。新型車がなかったわけではないですし、ちょっと分析が必要かもしれません。

 

前年度比で2桁増を記録したのがBMW MINI(14.9%増・21,640台・5位)とボルボ(11.4%増・13,798台・6位)です。

 

MINIについては3月17日の記事でも書いたように、ドイツ車的なラインナップを形成し、唯一無二のデザインコンセプトと絶妙な価格設定によって台数を伸ばしています。私の自宅の周辺でもMINIを所有されている方が3軒あります(うち1軒は2台ともMINI)からね。

 

ボルボは現行モデルのデザインになってから、大きく台数を伸ばしていますね。V40が登場した時期に、国内メーカー系列のディーラーがゴールデンウィークにお休みしていた時も、ボルボのディーラーは店を開けていたのを見かけました。最近は新型XC90もリリースされましたし、V70/XC70や、S60、S80あたりも新しくなればもうちょっと伸びそうです。

 

ちなみにここまでが1万台を突破したメーカーです。

 

1つだけプレミアムブランドに触れるとすると、やはりポルシェでしょうか。2015年度の新規登録台数は25.8%増の6,802台。毎年2月中にポルシェ・ジャパンに割り当てられる年内納車分の注文を取り終わってしまうそうです。都内ホテルでのイベントには4桁の人が集まるとか、とにかく人気のポルシェ。プレミアムブランドとしてどこまでそのイメージを守っていけるでしょうか。

 

国内メーカーを候補に挙げていた人でも手が届く価格のモデルが増えてきた昨今、輸入車は「高嶺の花」ではなくなりつつあります。今後も国内メーカー vs 輸入車メーカーの戦いはさらに激化しそうですね。

 

それでは今日はこの辺で。