タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

修学旅行はもはや「旅行」じゃない?

先日のベントレーの発表会で都内に足を伸ばした際、修学旅行らしき中学生のグループと六本木ヒルズに向かうエスカレーターの近くですれ違いました。みんな片手にスマートフォンを持って、確認しながら恐る恐るエスカレーターに乗り込んでいきました。

 

私が中学生のときの修学旅行は、「箱根(小涌園)、サンシャイン60展望台、東京ディズニーランド、上野(自由行動)」でした。福島の中でも「ド」がつく田舎町でしたから、自由行動で都内を電車で移動する、なんてことはなく、また許されてもいなかったような記憶があります。あくまでも「上野公園内での自由行動」だったかと。

 

まあ、「電車を使ってどこかに行ってきなさい」って言われても行方不明者が続出したでしょうから、管理という面では仕方なかったと思います。修学旅行の引率から帰ってきた教員は体重が3〜5kg減っている、なんてことも言われていましたから。

 

高校生のときは広島〜京都・奈良のゴールデンルート。広島では平和記念公園安芸の宮島に、京都・奈良では東大寺法隆寺平等院鳳凰堂京都市内で自由行動でした。京都市内の宿舎では、同部屋になったクラスメイトの数と布団の数が合わない、なんてハプニングもありましたが、まともに寝なかった覚えがあるのであんまり関係ありませんでしたね。

 

ちなみに私は男子校でしたから、共学の人たちが修学旅行で「誰が誰に告白した」とか「好きな人と一緒に写真を撮った」とか、そういった経験はありません(笑)進学校だったこともあり、成績上位の人たちは宿舎で参考書を広げてましたし。下から数えた方が早かった私は、邪魔をしないようにしっかり隣の部屋に転がり込んで「京都のバスガイドは広島よりカワイイ」とか、そんなバカ話に興じていました。今思えばどっちも可愛らしいお姉さんでしたけど。

 

さて、そんな修学旅行ですが、冒頭に書いた中学生の学校は6月に実施するんですね。この時期に修学旅行を行う学校ってあまり聞きません(私だけかな)。6月だと期末テストとか部活の大会の時期じゃないんでしょうか。昔みたいに時期が重なるということも少なくなっているみたいです。

 

それから、90年代以降は海外への修学旅行というのも増えたと思います。台湾やシンガポールあたりの観光局は、修学旅行をはじめとする「学習旅行」でも人気のデスティネーションとして知られていましたし、一度の旅行で旅行者数を稼げるので、学校で保護者への説明会に観光局のスタッフが出席するほど力を入れている時期もありました。とはいえ、2001年の全米同時多発テロ以降は海外への修学旅行はかなり減ったとも聞きます。保護者としては、やはり安全が第一ですからね。

 

国内での修学旅行でも、私が経験したような「旅行」ではなく、農家にファームステイするような「体験型」が増えているとのこと。ますます多様化の一途をたどっているようです。

海外にしろ国内にしろ、何かを「発見」できるチャンスなのが修学旅行をはじめとする学習旅行です。今は本当に多くのプログラムがありますから、中学生や高校生には何かしらの「発見」をして帰宅してもらいたいと思います。

 

海外志向が強かった中学生時代の私も、修学旅行ではありませんが、町が主催する国際交流事業に参加してオーストラリアに行かせてもらったのが、今でも大きな大きな財産になっています。その国際交流事業の話は、次回の「旅行」カテゴリーの記事で書いてみたいと思います。

 

最後に中高生に一言。

 

家に帰るまでが修学旅行です

 

それでは今日はこの辺で。