アバルト124スパイダーはどうよ
8月5日の発表当日に書こうと思っていたのですが、なんだかんだで時間がたっちゃいました。アバルト124スパイダーです。
マツダ ロードスターをベースにアバルトがデザインおよびチューニングしたクルマなわけですが、デザインコンセプトが1972年のアバルト124スパイダーなんですね。
出典:いずれもアバルト124スパイダースペシャルサイト(http://www.abarth.jp/124spider/special/)
先月このブログで「ウィリスの生まれ変わりレネゲード」という記事を書きましたが、新型アバルト124スパイダーもレネゲードと同様に過去の名車のモチーフを現代に蘇らせるとこうなるよ、っていう典型例です。
ちなみに日本ではアバルトのみですが、ヨーロッパなどではフィアット124スパイダーとアバルト124スパイダーの2ブランドでリリースです。日本ではマツダとパイを食い合うのを避けるため、より差別化が図れるアバルトのみで展開するとのこと。
私もそれで正解だと思います。
どうせならこれくらいスパルタンな方がいいですしね。
私見ですが、アバルトなんだからもう少し冒険してもよかったようにも思います。アバルト595tourismoみたいにピーキーな感じがあるとなお可、です。
そのあたりは今後の特別仕様車や限定車などに期待しましょう。
さて、このアバルト124スパイダーですが、ジュネーブ・モーターショーで発表された当初は「ロードスターの外側だけ違うんでしょ」と思っていました。
しかし、詳細が発表されてみると良い意味で裏切られました。
まず、心臓部であるエンジンがアバルト製。しかも最高出力がロードスターRSの131PSを大きく上回る170PS。さらにダンパーはビルシュタイン、フロントブレーキキャリパーはブレンボ製となかなか豪華です。アルミホイールもロードスターの16インチに対してアバルト124スパイダーは17インチと、見栄えもよいものになっています。
ただし、ロードスターRSより70万〜80万円高いですけど。
とはいえ、この差額をアバルト専用装備とデザインの分として納得できる方にとっては、よい買い物になるんじゃないでしょうか。
それにしても、名車のオマージュのようなコンセプトのクルマは私は好きです。ベントレーやポルシェ911は、どの時代のクルマを見ても「あ、ベントレーだ」「おっ、911じゃん」って分かります。プレミアムカーだけでなく、一般人にも手が届くブランドでこういった動きが出てくると楽しいでしょうね。
レネゲードもアバルトもフィアット・クライスラーグループですから、同社のブランドからは今後もこういったクルマが出てくるかもしれませんね。期待大です。
例えば日産あたりが「ハコスカを現代風に解釈してデザインしたスカイラインです!」なんてことをやってくれたら、ハコスカに熱狂したオジサマがたは飛びつくと思うんですけどね。
それでは今日はこの辺で。