ラインナップが寂しくなっちゃったシトロエン
5年ほど前ですが、シトロエンのC4やDS4、DS5が導入された頃にある仕事でプジョー・シトロエン・ジャポン(PCJ)さんにお世話になりました。
同じ頃にプジョーでも508がリリースされていましたので、まさにニューモデルラッシュの様相を呈していました。
当然ながらメディアで紹介される頻度も高く、結構な注目度だったのを覚えています。
特にDSは、国産メーカーはおろかドイツ車(フォルクスワーゲンのことですが)ではまずあり得ないコンセプトで、「いやー、これじゃゴルフもうかうかしてられませんね〜♪」なんて営業トーク全開で担当の方(すでにPCJを退職)を上機嫌にさせていたものです。(その程度の営業トークで上機嫌になっちゃう担当者も問題ですが)
ただし、2012年にDS5をリリースし終わると、この勢いがパッタリと止まることに。
2013年の東京モーターショーでは、同年に新型ルーテシアをリリースしたルノーブースの方が多くの人を集めていました。
その後、「DS」は独立したブランドとして「シトロエン」と差別化するなど試行錯誤はあるようですが、シトロエンの痛いところはC6という優れたクルマの生産を終了し、C5も日本への正規輸入をやめてしまったことではないでしょうか。C5は英国での販売も終了したそうなので、もう右ハンドル車の生産はしていません。右ハンドルのC5は並行輸入でも入手できないことになります。
ですから、PCJの現行モデルラインナップなんて、寂しいもんです。
なんと「C3」「C4」「C4 PICASSO」「GRAND C4 PICASSO」の4種類のみ。
一時期の(今も?)ホ◯ダさんもビックリ!これじゃまるでハッチバック&ミニバン屋さんです(笑)
思えばC5はセダンとワゴンの選択肢がありました。C6はフラッグシップとしてその名を知られていました。何よりも、C5もC6もシトロエン伝統の「魔法の絨毯」と呼ばれたハイドロニューマチックサスペンションを搭載した、シトロエンの歴史と哲学が詰まったクルマだったわけです。この2車種は意地でも残すべきだったのではないでしょうか。
当然、最も売れる商品に経営資源を投入するのは経営の鉄則だとは思いますし、高級感と上質感を前面に出すDSブランドに受け皿があるのなら問題ありません。
そのDSもハッチバックのDS3とDS4、ステーションワゴンのDS5の3車種しかラインナップがありません。ハイドロニューマチック搭載車もなし。そして、このラインナップが2012年に出揃ったまま変化がないのも問題でしょう。
DSでも新型車といえばDS4 CROSSBACKくらいですか。それだって導入から結構時間が経っています。
もちろんマイナーチェンジやATモデルの導入(単に6速EGSがあまりにも完成度が低くて不評だったというのが理由のようですが)など、日本市場に合わせた「もがき」は見せていますけどね。なんか根本的なところで違っちゃっているように思います。
このブログで、ポルシェ911を買うならイエローがいいとか、アウディA4 オールロード クワトロが好みだとか、うなるほどお金を持ってたらコンチネンタルGT Speedを買おうだとか書いてますが、、、
イタフラの奇抜とも思えるコンセプトは応援したいのが私の本音。
(応援の意味を込めて文字色をフランス国旗っぽくしてみました)
だからこそ、このラインナップはなんとかならなかったのかなー、と思うわけです。
ディーゼルモデルの導入(今月DS4 CROSSBACKに追加)も大切ですが、このまま日本市場で忘れ去られるメーカーにならないよう、C5やC6の受け皿を作ってほしい!
それでは今日はこの辺で。