サイパンへの直行便
火曜日の我が家は、夕飯を食べながらテレビ東京の『開運!なんでも鑑定団』から『ガイアの夜明け』と流れるのが定番です。
今日、鑑定団の途中で流れたテレビCMが、マリアナ政府観光局のものでした。ケーブルテレビ以外で外国の政府観光局がCMを打つなんて珍しかったため、思わず箸を止めてしまいました。
マリアナ政府観光局というのは、サイパン、テニアン、ロタのプロモーションを行う組織で、私が旅行業界誌の記者だった頃、あるマーケティング業務の代理店がマリアナ政府観光局の日本事務所として広報やマーケティング活動を行っていました。
当時の担当者とは同年代だったため仲がよく、競合メディアの仲良し記者も交えて飲んだこともありました。
その頃に、マリアナ関係者を真っ青にさせる出来事が。
日本からサイパンへの直行便がすべてなくなってしまう、というニュースでした。
マーケティングの基礎となるのは、航空座席(つまり輸送キャパシティ)が年間で何席あるか、という数字です。それによってマリアナ自治政府が日本市場に投入する予算も決まるため、直行便がなくなるとこの代理店の収益にダイレクトに響いてしまいます。
マリアナ諸島(特にサイパン)は、わずか3時間半で行けることもあり、年間40万人以上が訪れる人気リゾート地でした。
しかし、安売り合戦が起きてしまったため、座席を埋めるために料金を下げなければいけない航空会社にとっては、ドル箱路線ではなくなってしまったようです。
現在では、デルタ航空が成田/サイパン線で直行便を運航しているので、パッケージツアーにも「直行便指定」などの文字が踊っています。JTBのウェブサイトを見たら9月下旬でも「空席待ち」が出ているツアーもあるほどですから、盛り返してくれると嬉しいな、と思います。
応援の意味で、マリアナの観光PRソング『Happy Marianas』の動画リンクを貼っておきます。
マリアナ政府観光局の売りは「サイパン、テニアン、ロタの海はとにかく美しい!」。
私がかつて行ったグアム(出張ですが)の海もきれいでしたので、前述のマリアナ政府観光局の担当者と競合メディアの記者と飲んだ時にそう話したら、「グアムとは比べ物にならないくらいサイパンの海はきれいだ」と声を揃えていました。
テレビCMを見て、彼らの言葉を思い出した次第。
うーん、そう言われると行ってみたくなるぢゃないか!
それでは今日はこの辺で。