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タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

あのプロジェクトはいま?日本橋の空、江戸城再建……

旅行業界誌の記者だった頃、日本橋の上にかかる首都高速を地下化して、日本橋の本来の姿を取り戻そう!という運動をしている方に取材をしたことがありました。

 

また、当時の旅行業界の一大イベントには、江戸城再建プロジェクトを掲げる団体がブースを出展。訪日外国人旅行者の増加にも寄与する!としてアピールしていたと記憶しています。

 

まず日本橋については、国も動き出したようですね。竹橋JCT〜江戸橋JCT間の地下化を国家戦略特区の事業と位置づけ、諸手続きに入っています。

 

ただ、日本橋近辺だけ、というのは物足りない気がします。首都高速が空間を邪魔しているがゆえにできないこともあるでしょうから、どうせなら段階的でも構わないのであちこちを地下化してもらいたいですよね。

 

そもそも、建設から50年以上が経過した首都高速の老朽化をなんとかしなきゃいかん、というのがここ10年くらいで声高に言われて続けていることで、日本橋周辺の運動家たちはそこに乗っかったと見る向きもあるようですが。。。

 

「空中を縦横無尽に走る高速道路」を近未来的だと感じるのは、今の首都高速の建設が始まった時代の話。手塚治虫先生が描いた世界が現実になる!と沸き立ったのでしょう。もうそういう時代じゃないしなぁ。

 

むしろ中央環状線の山手トンネル(湾岸線〜渋谷線)なんて、何度か通ったことがありますが、とんでもない難工事を都市計画決定から10年で完成させてしまったあたりに、現代日本の建設技術の凄みを感じます。地下化の方が難しいのでしょうね。

www.shutoko.jp

 

だからこそ、首都高の地下化が日本橋周辺だけで終わってほしくはないなぁ。あとは事業費がどれだけ膨らむか、ですかね。竹橋〜江戸橋間だけでも5000億円と試算されています(足りないと思う)から、首都高全体となるとウン兆円規模のお金がかかるでしょうね。

 

そうすると税金が云々という議論が出て、計画がまた先に伸びて〜というパターンか。。。

 

次は江戸城再建。

 

正確には、NPO法人江戸城天守を再建する会が目指す、その名のとおり江戸城天守閣を再建しようじゃないか、という活動です。

 

話としては面白いと思います。今の皇居にどんな天守閣があったのか、私も気になりますからね。

 

とはいえ、法的、制度的なさまざまな障壁が取り除かれて再建が実現したとして、本当に同会が主張するような観光立国のシンボルタワーになるのか。最初はいいと思うのですが、壮大なハコモノとしていずれ負の遺産というレッテルを貼られちまうんじゃないか。熱しやすく冷めやすい日本人の国民性を考えると、そんな心配が頭をよぎります。

 

ましてや、関係者の努力の甲斐あって、今年は訪日外国人旅行者数が悲願の2000万人を超えました。日本に興味を持ち、日本の良さを自分の目で見てやろうという外国人は多いのです。ハコモノがなくても勝負できるんじゃないかなぁ。

 

批判するような内容になっちゃいましたが、もし明暦の大火で焼け落ちる前の姿を忠実に再現するというのなら話は別です。同会のウェブサイトにあるCGのように、木造できちんと再建するなら私は大いに賛同します。そうすれば、現代の技術でも●●年かかる工事を重機のない時代の人たちが成功させた、という日本人の先達たちのすごさが伝わりますからからね。大阪城のような形なら再建の必要はないでしょう。

 

ウェブサイトにもそのあたりの計画(とか野望)を書いておいていただけると、もう少し興味を持つ人も出てくると思うのですが、いかがでしょうか。

 

それでは今日はこの辺で。