パイクカーの思い出
こんな懐かしいクルマたちをとりあげた記事がありました。
たしかに、往年の名車を現代のデザイン言語を用いて仕上げたモデルが人気を集めています。近年の代表例で言えばアバルト124スパイダーあたりでしょうね。現行ミニやフィアット500もこの流れでデザインし直したクルマたちです。
で、「日産のパイクカー」といえば、1989年の「Be-1」から始まり、パオ、エスカルゴ、フィガロ、ラシーンと続く5モデルのことを指します。
日産もパイクカーに対しては思い入れがあるのでしょう。ウェブサイトで「人の心を揺り動かすデザイン〜」として、解説しています。(パイクカーはページの中段以降)
ところが、Be-1が発売された頃、私の印象に残っているパイクカーは、日産のクルマではありません。
この時期に、マツダからも往年の名車の名前を復活させ、レトロさを感じさせつつ当時のトレンドに合わせて仕上げられたクルマがありました。
それがマツダ・キャロルです。
画像:オートックワン(http://autoc-one.jp/catalog/mazda/carol/grade/#mc265)
当時「キャロル」というと、「走るゼッペキ頭か!?」なんて連想する人もいたようですが(『こちら葛飾区亀有公園前派出所』でも両さんがそんなことを言ってましたwww)、ファンシーな外観が女性に受けて大ヒットしたモデルです。
私がこのクルマの印象が強いのは、実は母が乗っていたから。上の写真はキャンバストップ仕様ですが、母のクルマは通常のルーフでした。色はたしかコットンホワイトだったと思います。
このクルマを購入するまでの母は、絵に描いたようなペーパードライバーでした。しかし姉が高校に進学し、雨天時に駅までの送り迎えをしてあげたいということで一念発起。軽自動車にもATが当然のように設定され始まった時期だったというのも、母の背中を押したようです。
当時中学生だった私から見ても「運転なんてできるのかい?」と不安になるほどのペーパードライバーっぷりでしたが、よく慣れたもんだと思います。
私の妻が、当時の母以上にひどいペーパードライバー(「ブレーキペダルって右だっけ?」と聞いちゃうレベル)で、慣れるまでにはとんでもない時間と労力、そして本人のやる気&その気が必要だと思います。
おそらく当時の母には、雨天時でも自転車で駅を往復する姉の姿が気の毒に映ったのでしょう。だからこそ本気で運転する気になったというか。
このクルマを購入して2年後には私も高校に進学し、姉以上にこのクルマ(というか母親)に送り迎えをしてもらいました。大学生になって免許を取り、帰省してキャロルを運転したこともありますから、私が運転した教習車以外の初めてのクルマということにもなります。
ですから、最も印象に残っていて、最もお世話になったパイクカーと言えば、やっぱりマツダ・キャロルなんですよね。
いやー、書いてたらいろんなことを思い出してきちゃった(笑)
それでは今日はこの辺で。