タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

ニュージーランドで経験した日本にはない「夏時間」の思い出

いよいよ今日から10月ですね。

 

ちょっと前に2016年の年越しをしたような気がする(?)のですが、もう2017年の年越しまでカウントダウンという気持ちになってきます。

 

そして秋に入ると涼しくて快適なのですが、日が短くなるのでちょっと寂しい気持ちになるのも事実です。

 

もう16年も前になりますが、私が2年ちょっと過ごしたニュージーランドは南半球の国ですから、日本とは季節が逆になります。なので10月は初夏にあたるでしょうか。日本ほど四季がはっきりしているわけではありませんが、それなりに季節の移り変わりを感じることはできます。

 

そんなニュージーランドには、日本にはない「夏時間」という制度があります。現地では「デイライトセービング(Daylight Saving)」と呼ばれています。

 

ニュージーランドで生活するうえでは、9月の第4日曜日に時計の針を1時間戻す必要があります。

 

また、デイライトセービングが終わるのは4月の第1日曜日だったと記憶しています。

 

デイライトセービング期間中は、日本との時差は+3時間から+4時間になります。なので22時くらいまで明るいんです。

 

ちょうどクリスマスの頃に訪れたクイーンズタウンは、夏真っ盛りということでこんな感じです。

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21時過ぎに撮った写真ですが、夕焼けがキレイでした。

 

ちなみにデイライトセービングが終了する4月の第1月曜には、日本人をはじめアジア諸国の留学生は遅刻者が増えます。慣れていないから時計をそのままにして目覚ましが1時間遅れて鳴った、なんていう言い訳を何度か聞きました(笑)

 

1週間程度の旅行では、9月の第4日曜日や4月の第1日曜日を含む日程でない限り、これを体験することはできません。ニュージーランドを旅行で訪れる多くの人は経験できないことになります。(他にも夏時間を導入している国はたくさんありますから、どこかで体験できた人もいるかもしれませんがw)

 

運良く(悪く?)そのタイミングでサマータイムを導入している国を訪れる方は、ぜひご注意ください。飛行機の出発時刻とか間違ったら笑えない冗談になりますからね。

 

さて、「日本でもサマータイムを導入すれば…」なんて声を稀に聞きますが、おそらく「明るいうちは会社で仕事をしろ」なんていう漆黒の経営者が出てくるでしょうから、日が長いことを活用できる人は多くならないでしょうね。

 

ニュージーランド人なんて金曜の16時前に「Have a nice weekend !」なんて言って帰っていっちゃいますからね。そんな現地企業の社員の姿を何度も目にしました。オープンカフェでは15時頃からビール飲んでる現地人が多いですし。

 

19時過ぎまで仕事をしていたら、真顔で「日本人はなんでそんなに働くんだ?」って聞かれたこともあります。だってまだ19時じゃん(笑)

 

そういうのを羨ましいライフスタイルだなぁと思いながら、日本人同士ではニュージーランドは先進発展途上国だよね」なんて言ってましたっけ。

 

仕事に対する考え方が日本とは180°違いますから、かの地の制度を真似たところで、必ずしも日本の幸福には直結しないとは思います。混乱による弊害の方が大きいかも。

 

長期間、現地で生活できたことで、価値観がまるっきり異なる様子を肌で感じられました。若いうちにそういう世界があることを自分の目で見られたというのは、何物にも代えがたい経験でした。

 

留学やワーキングホリデーで海外に行こうと考えている方は、日本との違いを楽しむ心の余裕を持って出発していただきたいと思います。

 

それでは今日はこの辺で。