「真岡もめん」と無縁ではない益子の「日下田藍染工房」
都内から、というか私の場合は東京都の郊外ですが、益子町に行くには、大泉から東京外環自動車道を使い、川口ジャンクションで東北自動車道へ。そして栃木都賀ジャンクションで北関東道に入り、真岡インターで降りて向かうことになります。
真岡インターのある真岡市(もおかし)は、江戸時代に木綿の生産で栄えました。同市のウェブサイトによると、「真岡」といえば木綿の代名詞だった時期もあったそうです。
開国後は輸入綿糸が流入し、戦後にはほとんど綿産業は途絶えてしまいましたが、昭和61年に商工会議所が中心となって真岡木綿の復興を図り、現在に至っているとのこと。
今の真岡市を中心とする芳賀郡一帯には、こういった綿産業の伝統があるのですね。
今年の春と秋に訪れた益子町も芳賀郡に属する町。陶器以外にも藍染を行っている工房がありました。
それが城内坂交差点から少し登ったところにある日下田藍染工房です。
茅葺きの古民家で、風情があるはずなのですが、何やら南国のような木があるのはご愛嬌でしょうか(笑)
中に足を踏み入れると、そこには藍染で使う「藍場」が。
ここは200年以上続く藍場だそうです。
この日は陶器市ということで多くの人が訪れるからか、裏手には草木染めした布が飾られていました。
これがすべて天然の草木で染められたとは思えないほど、いろんな色が出せるんですね。それに、同じ色でも濃淡にさまざまなバリエーションを出せることも驚きでした。
そして綿から糸をつむぐ糸車もありました。
手前の綿は、すべて自家栽培したものだそうです。
藍染は現在、世界的にも「ジャパンブルー」として評価を高めています。
そういえば陶器市でも外国人の姿をちらほら見かけました。
こういった流れもあり、国内でも伝統の藍染を再評価する動きもあるんだとか。
陶器と藍染めに真岡木綿を絡め、芳賀郡全体で広域観光圏を形成して、国内外にプロモーションするのもアリなんじゃないかと思えたほどです。
益子町観光協会の皆様、私とコラボして世界に打って出ませんか!?(笑)
それでは今日はこの辺で。