東京は「坂の街」、そして「谷の街」
いつ聞いた話か忘れてしまいましたが、東京は「世界で最も坂の多い街」だそうです。
ここで言う「東京」というのは、いわゆる23区、それも山手線の内側だと考えた方がよいかもしれません。
その「東京」には、至る所に「◯◯坂」と名前が付いた坂があります。
有名な所では渋谷の道玄坂や宮益坂でしょうか。首藤高速のジャンクションがある三宅坂も有名ですね。
昨年、自転車で赤坂界隈を走って原稿を書く仕事をしたときも、紀伊国坂を通りました。そもそも「赤坂」にも「坂」が付いていますね(笑)
今日は代官山で取材だったのですが、帰りは渋谷まで歩いてみたところ、、、
奥に見えている信号が、明治通りとの交差点です。代官山からこの交差点まではずーっと下り。そして、写真でもわかるように、信号を越えると上りなのです。
こうやって考えると、渋谷というのは谷底にあるのがよくわかります。
代官山から渋谷まで歩いた私は、山から谷に向かって下っていったわけです。
余談ですが、通常、谷底というのは街が栄える条件としてはあまり良いわけではありません。ですが、渋谷はちょっと例外ですよね。東急グループが巨費を投じて必死で開発した(今も鋭意開発中)結果なのでしょう。
渋谷が谷底であることを示すもう1つのわかりやすい例がこちらです。
わかりますかね?
「地下鉄」の銀座線の渋谷駅が、高架の上にあるんです。
隣の「表参道駅」では線路が地中にあったのに、その深さは渋谷では空中になってしまうのです。
都内の地下鉄ではこういったことが珍しくありません。
例えば丸ノ内線の茗荷谷駅や四ツ谷駅も、駅は地上にあります。(他の路線との兼ね合いで地上にせざるを得なかったのかもしれませんがw)
渋谷、茗荷谷、四谷と、いずれも地名に「谷」が付いていますから、他の駅よりも基本的に土地が低いことがわかると思います。
反対に、「丘」が付く地名の場合は、基本的には他よりも高い土地にあることが多いです。私は東京郊外に住んでいますが、「丘」の名が付く地名が近くにあります。なので、いつもの川沿いのランニングコースに行くまで、ずーっと下りです。
こんな風に地名と地形を意識して街を歩くと、また違った発見があるかもしれませんよ。
それでは今日はこの辺で。