タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

「この通りからこっちには行っちゃダメ」:サンフランシスコの思い出

気がつけば3月も2/3が終わろうとしています。

 

年齢を重ねるたびに、時間の経過が早く感じられてしまいませんか? 私だけ?

 

2月から3月にかけては卒業旅行シーズンですが、それもそろそろ終わり。

 

最後に楽しい思い出を作ることはできたでしょうか?

 

私自身は、卒業旅行で友人と2人でアメリカ西海岸をバックパッカー旅をしました。

 

当時はマレーシア航空が成田/ロサンゼルス間に就航しており、エイチ・アイ・エスで¥34,000という航空券を発見。

 

友人と連れ立って店舗に入り、その航空券を購入したい旨を告げると、「出発日をあと2日後にできるなら、航空券は¥32,500になりますよ?」とのご提案。

 

我々の返事は当然YESです。

 

格安でロサンゼルスへと向かいました。

 

今のようにネットがあまり普及している時代ではなく、当時のエイチ・アイ・エスのスタッフは、1円でも安く海外旅行できる方法を熟知した方が多かったように思います。

 

ロサンゼルスからラスベガス、サンフランシスコ、またラスベガスに戻ってくる11日間の旅程でした。

 

米国内での移動は全てグレイハウンドの長距離バス。ホテル代を浮かすため、あえて夜行を選びました。

 

ホテルもラスベガス以外では現地で探しました。

 

ビジターセンターの「Accomodations」というコーナーに行き、さまざまな宿泊施設のパンフレットを手に取り、予算と場所から3〜4軒に絞って、あとは行ってみて「空いてます?」を繰り返すという、まさに体当たりの旅行でした(笑)

 

そんなドタバタ旅行の中で、強く印象に残っているのはサンフランシスコで泊まったホテルのフロントのオジサマのアドバイス

 

チェックインを済ませてキーを渡してくれる際に、おもむろに地図を広げ、、、

 

「このホテルがある場所はここ。そして、この通りから向こうには昼間でも行っちゃダメ。ここからこっちは夜はダメ。気をつけて楽しんでね」

 

と説明してくれたのです。

 

いやー、サンフランシスコに到着したのは5日目くらいだったので、なんとなくアメリカ慣れしてきたと勘違いしていた我々でしたが、このアドバイスを聞いてあらためて俺たちアメリカに来たんだと強く感じたのを覚えています。

 

基本的にはチキンな我々2人なので、こういうアドバイスには子羊も真っ青になるくらいの従順さで従います。盲従と言ってもよいかも。

 

おかげで何事もなく、アルカトラズ島、ゴールデンゲートブリッジ、フィッシャーマンズワーフなど、サンフランシスコの有名観光地を巡ることができました。

 

結局、そのホテルには2泊したんだっけ。

 

ただ、サウンフランシスコのグレイハウンドのバスターミナルは、お世辞にも治安が良いとは言えない場所にあったので、ちと怖かったのは事実。(今はどうなってるかわかりませんが)

 

バスを待つ間にいろいろ起きました。

 

隣に座っていたおばちゃんが突然私の手をとって、「あなたの手はとってもキレイね。ところで私は喉がかわいているの。ジュースをおごってよ」だと。なにがどうやったら「ところで」なんだ(笑)

 

喫煙スペースでタバコを吸っていれば、不良少年に「タバコくれ」とせがまれたり(当時は吸ってた)。

 

前者に対しては「今はコインが1枚もないからダメ」と切り返し(もちろんウソ)、後者には「悪いな、これが最後の1本なんだ」と言って(当然ウソ)追い払いました。

 

パッケージツアーでは絶対に見ることができない、アメリカのダークサイドを見ることができた、とても貴重な体験でした。

 

それでは今日はこの辺で。