タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

ブリティッシュラグジュアリーとは何ぞや!? キュナードとベントレーで考えてみた

昨年の秋、こんな依頼が舞い込んできました。

 

「英国のキュナード・ラインのマーケティング部門のトップが来日して、旅行業界向けメディアに今後の日本での戦略などについてお話ししたい」という取材に行ってくれないか?

 

11〜12月というのは私にとっては1年間のうちで最も大きく稼げる時期。

 

少々案件が立て込んでいましたが、行ってまいりました。

 

キュナード・ラインとは、英国のクルーズ船を運航する船会社。

www.cunard.jp

豪華客船クイーン・エリザベスを運航する会社とか、クイーン・エリザベスで世界一周クルーズを催行している会社というのが一番わかりやすいかもしれませんね。

 

この時の会見で、しきりに強調されていたのは、「ブリティッシュラグジュアリーを前面に出す」とか「英国ブランドであることをアピールする」でした。

 

なんとなく分かるような分からんような。。。

 

ブリティッシュラグジュアリーと聞いて「ああ、あれね」って分かる人は少ないですよね。

 

他の記者が誰も聞かなかったので、「キュナード・ラインが考える『ブリティッシュラグジュアリー』とはどんなものですか?」と聞いてみました。

 

すると、、、

 

格式を重んじるため、スタッフが自分たちを前面に出すことはないが、お客様に必要とされる時にはすぐに手を差し伸べられるように、影のように控えている

 

だそうです。

 

うーん、難しい(笑)

 

私の理解では、バトラー(執事)のような接客のことなのではないでしょうか。

 

私はクルーズ船に乗ったことも乗船取材をしたこともないのですが、キュナード・ラインの皆さん曰く、アメリカのクルーズ船はもう少しフレンドリーな雰囲気の中でのラグジュアリーなのだとか。

 

おそらく、双方を体験してみれば違いはすぐに理解できるのだと思います。

 

 

この会見の後、そういえばベントレーのクルマもそんな感じだなぁなんて思った次第。

 

例えばベントレーの内装を表現するにあたって、「最高品質のレザーやウッドをふんだんに使用し、熟練のスタッフが手作業で仕上げるクラフトマンシップ」なんて表現をすることが多いのですが、それはフェラーリだってポルシェだってやっていること。

 

だから、ベントレーが標榜するラグジュアリーというのは、ベントレーに乗り込んで初めて理解できることなのだと思います。

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画像:ベントレー モーターズ公式ウェブサイト

 

一歩間違うと「格式を重んじすぎて敷居が高く高慢な感じ」と受け取られかねませんが、クイーン・エリザベスもベントレーも限られた人のための世界としてあり続けるほうが、ブランド価値を維持することになると思います。

 

と、いち個人事業主が語ってみました(笑)

 

それでは今日はこの辺で。