世界遺産も良し悪しだね:大人気のベトナム・ホイアン旧市街
昨日の記事で「ベトナムに出張していたときに〜」と書いていて思い出したので、今日は世界遺産に登録されているホイアン旧市街について触れてみたいと思います。
ホイアンは、ベトナム中部に位置し、ダナンからクルマで約50分ほどで行くことができます。
旧市街の街並みは、古き良きベトナムを感じられる雰囲気です。
日が傾いてくると、夕日に染まる建物の壁が本当にキレイでした。
ホイアンは欧米人にも大人気で、日本橋(Japan Bridge)は常にこんな感じ。
人が途切れることがないので、取材者泣かせの人気スポットです(笑)
ホイアン旧市街のすぐそばには川が流れているのですが、夕日に照らされる川面を撮影できる橋の上は、絶好の撮影スポット。
しかし橋の上はとんでもない数の人でごった返しており、なんとか最前列に出て撮りました(笑)
撮ってるだけならよいのですが、2人だけの世界に入ってしまっている恋人たちも多かったです。下水の臭いがする中でよくやるなーとは思いましたがw
それにしても、ここまで観光客が押し寄せている現在、旧市街に住んでいる人たちはどう思っているんだろうか?
そんな疑問に答えてくれたのは、ホイアン旧市街で日本食レストラン「侍食堂」を営む店主でした。
世界遺産に登録される前は、朝になるとランニングとステテコ(のようなもの)だけを着たお爺ちゃんが道端で歯を磨いているような、そんな光景が当たり前のようにあったそうです。
ところが、昔から住んでいた人たちの中には、世界遺産登録後に不動産価値が跳ね上がったことで、自分の所有する物件を高値で売ってホイアンを出ていってしまった人も少なくなかったとのこと。
世界遺産登録前のホイアンを知る侍食堂の店主は、どことなく寂しそうな表情でそんな裏話を教えてくれました。
近年では「観光公害」なんて言葉も生まれ、特にバルセロナでは深刻な問題になっています。(観光公害については、機会をあらためて書いてみようと思います)
旅行者は「変わらないもの」を求めますが、そこに住んでいる人にとっては、旅行者が来ること自体が「大きな日常の変化」です。
●●●から来た旅行者が通った後はペンペン草も生えねえなんて言われないような仕組みづくりって、できないもんでしょうか。。。
それでは今日はこの辺で。