完全なる闇は人間にとって恐怖:信州善光寺のお戒壇巡り
先日、妻と信州旅行をしてきたのですが、長野市の善光寺にも行ってまいりました。
私は牛に引かれたわけではありませんが、参道にはこんなのがありました。
ちなみにこの写真を撮った後、こんなことをする輩が入ってきました。
牛の像の背中に犬を乗せて写真を撮る、罰当たりなク◯バ◯アです。
「牛に引かれて善光寺参り」のお話では、この牛は実は仏様の化身だった、ということになっています。そういう話を一切知らずにやっているのでしょう(知っていればできない)が、ありとあらゆる仏罰があたってほしいもんです。
写真左上に足が見えている男性もお仲間でしたが、私たちの目を気にしたのか、さすがに「やめーや」って言ってました。
なんかもう見てるほうが恥ずかしい。
さあ、気を取り直して話を本題に戻しましょう。
この日は平日だったにもかかわらず、参道は賑わっていました。
連休や夏休みなどは、もっと混雑してるのでしょうね。
土産店の店先には、健太郎くんという名の看板犬の姿も。
私にもなでさせてはくれましたが、店を出入りする人にしっぽを振って寄っていくわけでもなく、「ツンデレです」と紹介されていたとおりの薄〜い対応でした(笑)
そんな善光寺で最も印象深かったのが、本堂内で体験できるお戒壇巡りです。
御開帳のあるときなどは、このお戒壇巡りに行列ができ、場合によっては3時間待ちなんてこともあるそうです。
平日でしたし、私たちは1秒も待たずにお戒壇巡りができました。
さて、本堂内は撮影禁止のため、お戒壇巡りの写真はありません。
そもそもお戒壇巡りは、真っ暗闇の中を壁を伝いながら歩き、本尊の真下にある錠前に触ることで秘仏と結縁する、というもの。真っ暗闇では写真を撮れませんので。。。
この闇というのが、完全無欠の闇なんです。
1cm先も見えません。
真の闇があんなに怖いものだとは思いませんでした。
登山時のテント場だって、月明かりがあれば明るいですし。
善光寺のお戒壇巡りは全長約45mほどあるそうですが、闇のせいなのか、それ以上の長さに感じました。
私も妻も無事に錠前に触り秘仏に結縁しましたので、極楽往生が約束されたという解釈になるのだと思います。
富士塚なんかもそうですが、こういう◯◯したことで△△を完了したことにしちゃおうという、江戸時代の日本人らしい発想は大好きです(笑)
それでは今日はこの辺で。