タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

写真を撮ることが躊躇われた諏訪大社 上社本宮の神域

今月2週目に訪れた信州でのエピソードは実にたくさんあります。

 

順不同であれこれ書いてきましたが、今日は最終日に訪れた諏訪大社の上社本宮と上社前宮について書いてみたいと思います。

 

午前中に松本城を訪れたため、松本ICから諏訪湖インターへ。

 

高速道路を降りる前に、諏訪湖SAで休憩。

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スターバックスのすぐそばにある展望台から、諏訪湖を見下ろすことができます。

 

 

そしていよいよ諏訪大社の上社本宮へ。

 

ナビどおりに進んだらとんでもない細い道を通らされました(笑)が、無事に到着。

 

一見すると正面のように見えますが、これは北参道側の鳥居です。

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この鳥居をくぐってすぐ左側には、江戸時代末期の名横綱として知られる雷電為右衛門の銅像がありました。

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説明書きによると、この銅像のモデルは、昭和の大横綱柏戸、佐田山、富士錦だそうです。

 

うーん、さすがに柏戸しか聞いたことがない…。

 

さらに進むと、土俵があります。

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今気づいたのですが、雷電銅像と土俵の間には神楽殿があり、そこも写真に撮ったはずなのですが、携帯のメモリにも一眼レフのメモリにも入っていません。。。

 

ひょっとすると、2010年秋に八ヶ岳の登山後にここに来て、N君とT君が相撲をとったバチがあたったのでしょうか。。。

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気を取り直し、表参道側にやってきました。

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表参道の鳥居をくぐるとすぐに目に入ってくるのが、布橋門と参拝所方面へと続く布橋です。

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布橋門のすぐ右には、本宮二之御柱がそびえ立っていました。

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諏訪大社の最大の行事にして、日本三大奇祭の1つとされている「御柱祭」で、氏子をめどてこに乗せたままの御柱を急斜面から落とす「木落し」は、映像などでご覧になった方も多いと思います。

 

このお祭りは、上社本宮と上社前宮、下社春宮と下社秋宮に4本ずつ、計16本の御柱を立てるためのものなのですね。

 

実は上に載せた北参道側の鳥居の写真ですが、手水舎の奥に本宮一之御柱が写っています。

 

この4本の御柱に囲まれた内側が神域とのこと。

 

実は私、その境界内に足を踏み入れた時から、外とは異なる空気を感じていました。

 

そのため、参拝所まで来ても写真を撮ることが躊躇われ、結局は撮らずじまい。

 

参拝所の手前にある宝物殿のそばから、山奥に立てられた本宮四之御柱を見ることもできましたが、もうこの頃には写真を撮ってはいけないという思いが強くありました。

 

私の気のせいかもしれないのですが、あの場では本能に従って余計なことをしない方がよいだろうと判断した次第です。

 

逆に言えば、まだ自分にそういう雰囲気を察知する鋭敏な感覚があったことを喜ぶべきなのではないかと。

 

上社本宮を後にした私たちは、妻の意向もあって上社前宮にも行ってみることに。

 

拝殿を囲むように、御柱が立てられていました。

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不思議なことに、本宮で感じたような怜悧な雰囲気はここでは感じられず。

 

社殿も小さく人も少なかったにもかかわらず、前宮の方がよほどにぎやかに感じたほどです。

 

ちなみに前宮の付近から、八ヶ岳が見えました。

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心霊現象の類は一切信じていませんが、昔の日本人が厳しい自然の脅威に対して怖れを抱き、少しでもその災難から逃れようとした神社というのは、やはり科学では解明できない力がある場所なのかもしれません。

 

「パワースポット」などと言って軽々しく近づき、まるでコレクションのようにお守りを求め、ウェーイな写真を撮ったりインスタ映えなどと大騒ぎをしたりするのはどうかと思いますが、まだ人間が動物であることを再認識し、自然の中で生きているのだと自覚し、生活を考え直すきっかけとする場としては、神社はうってつけですね。

 

ま、神楽殿の写真の謎だけは残っていますが。。。

 

それでは今日はこの辺で。