タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

特別仕様車のハナシ

新型モデルがデビューしてから、またはフルモデルチェンジが行われてから一定期間が経過すると、ほとんどのメーカーが特別仕様車をリリースしています。◯◯周年記念車、◯◯エディション、デザイン by ◯◯など切り口はさまざま。装備も充実していて価格の割にお得感があるというのも特徴でしょう。

 

近年、私がド肝を抜かれた特別仕様車といえば、トヨタ自動車シャア専用オーリスでしょうか。

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まったく別の用事があって池袋に行ったとき、「ジオニックトヨタ」の文字を目にしたので寄ってみたところ、この初代シャア専用オーリスが展示されていた、というわけです。厳密な意味での特別仕様車ではありませんし、3倍速いわけでもないようですが。(写真は一部加工しています)

ガンダムとのコラボレーションで言えば、かつてソフトバンクが「シャア専用携帯電話」を販売したことがありました。充電器がでっかいザクの頭部で話題になったあれです。まあ、携帯くらいならアリでしょうが、安い買い物ではないクルマでこれを市販してしまうあたりに、トヨタが変わりつつあるということを感じました。

偏見かもしれませんが、トヨタには大企業病が蔓延していたのだと思います。面白いアイデアが出ても複数の部署の稟議を通るうちに角が取れてしまい、最大公約数的なものに落ち着いてしまう。結果、市場では「無難」「当たり障りがない」「悪くはないが特に良くもない」などと評価されることになります。実際に一時期のトヨタのクルマは、そう言われても仕方ないラインナップだったように思います。

 

そんなトヨタですが、機動戦士ガンダムの作中に出てくる架空の会社である「ジオニック社」と手を組んだこの頃から、少しずつ変わってきたのでしょう。ピンククラウンなんかも「変わろう」とする流れで出てきたのでしょうから、その点は正当に評価されるべきではないかと。

 

昨年発表・発売された新型プリウスのデザインについても、発表当初は批判的な意見が少なくありませんでした。デザインは好みによって良し悪しが分かれますからここではあえてどうこう述べません。が、かつての体制のトヨタだったら、あのデザインは採用されなかったのではないでしょうか。

 

ところが蓋を開けてみれば、2016年1月の新車販売台数ランキングでプリウスは堂々のトップに(日本自動車販売協会連合会調べ)。これまでトヨタプリウスで築いてきた下地も手伝っているとは思いますが、2位のアクアを大きく上回る販売台数です。外野はこの結果に口を出すべきではないでしょう。

 

さて、シャア専用オーリスは、2015年10月に2代目がリリースされました。2013年の初代(上の写真)が好評だったことと、同年4月にオーリスがマイナーチェンジしたことを受けての決断のようです。

toyota.jp

 

トヨタのみならず、自動車メーカー各社の今後のアイデアに期待!

 

それでは今日はこの辺で。