タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

勝ち取った「のんびり」

日本人はリゾートでリラックスするのが下手、と言われています。

せっかく良いホテルに宿泊しているのに、ホテルでは寝るだけ。

現地の人、特にホテルの従業員に言わせると、ここに泊まる必要ないじゃない、なのだそうです。また、ビーチリゾートでは「オーシャンビュー」を希望する方が多いと聞きますが、これもホテルの従業員に言わせると、最も海が綺麗に見える時間帯に部屋にいないじゃん、と思われるらしいです。

以前、仕事でグアムのあるホテルを取材したときに、そこのセールスマネージャーさんも自嘲気味に話してくれました。

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「夕方はホテルからの海の眺めはこんなに綺麗なのに。ほら、日本人のお客様の姿なんて見えないでしょう?」

 

何もせずにのんびりするのが苦手な日本人。

 

海外でそう言われているのが何故か悔しくて、日本人だってビーチリゾートでのんびりできるんじゃ!ということを証明すべく、後に妻となる彼女と「ダラダラするため」にフィリピンのセブ島に乗り込んだことがあります。

ちなみに往復航空券と宿泊がセットになった5泊6日でのパッケージツアーで、料金は1人6万円ちょっと。現地ではずーっとフリーなのでとっても気楽。オプショナルツアーも一切申し込まず、チェックインを済ませ、現地係員の緊急連絡先を受け取ると、夢のダラダラタイムに突入です。さーて、明日は何時まで寝てやろうか。

 

が、翌朝7時に部屋の電話が鳴り、出てみると昨日の現地係員。

 

係員:「きょうは何しますか?」

私 :「なんだよ朝からうるせーなー いや、何もしません」

 

私は初めてのビーチリゾートでしたし、この時は2人とも「意地でも何もしないでダラダラするもんねー」でした。だからそう伝えると、、、

 

係員:「じゃあ明日は何しますか?」

私 :「うるさい!邪魔すんな! いやいや、だから何もしねえって(苦笑)」

 

これを何度か繰り返し、最終的には特大のため息をつかれて電話は切れました。

 

申し込み時に「オプションは一切不要です」と伝えても、そんな声は現地に届いているはずもなく。現地係員さんには、オプショナルツアーに参加させることで仲介手数料が入るのでしょうから必死です。必死なのはわかるのですが、こっちもダラダラできる日本人を代表して乗り込んでいるわけですから、間違っても「じゃあ(仕方ないから)明日はバナナボートに乗ろうかな〜」なんて絶対に言いません。この時の勝負、勝ったのは私です。

 

とはいえ、初日は昼くらいまでゴロゴロしてやろうと決め込んでいただけに、朝7時の電話は正直こたえました。。。

もし私がクレーマーだったら、帰国してから「現地係員に安眠を妨害され、リラックスするという旅行の目的を果たせず精神的苦痛も味わった。全額返金しろ!」とか言うんでしょうね。(本当にあるみたいですよ、そういうクレーム)

 

結論

のんびりは与えられるものじゃない、勝ち取るものだ!(なんじゃそりゃ)

 

それでは今日はこの辺で。