アルプス一万尺
このブログの背景画像にも使っていますが、年に1〜2回は高い山に登ります。これまで登った山で最も高いのが、北アルプスの槍ヶ岳(3180m)。多くの皆さんもご存知の童謡(?)アルプス一万尺とはこの槍ヶ岳のことです。一尺=約30cmですから、アルプス3000mって意味なんでしょうね。
では、「子槍(こやり)のう〜えで♪」という歌詞は一体何なのか。
実はこの山、角度によって大槍・子槍・孫槍と3つのピークがあるように見えるんです。
それがこちら。
中央最も大きいのが3180mの大槍、左側中腹に突き出た岩が子槍、子槍からさらに下がった手前の岩が孫槍、だそうです。ちなみに子槍には登ることはできません。歌詞のようにアルペン踊りを歌ってランラランラもできませんのでご注意を。
そして、この大槍の頂上から南側を望む景色は忘れられません。
写真じゃ伝わらないこともあるわけですから、この写真でもってアルプス一万尺の感激をわかってもらえるとは思いません。槍ヶ岳に登頂した経験がある人なら、その感激は理解してもらえると思います。
私が山に登り始めたのは2009年。今の大ブームが起こる少し前のタイミングでした。きっかけは、大学時代からの友人2人に誘われて。ある日、友人2人が奥多摩に行って温泉に入ってビール飲んで蕎麦食って帰ってきたんです。で、「ねえ、春になったら雲取山に行ってみようか」となったのです。
東京都最高峰(2017m)の雲取山ではデビューにはちとキツいんでは?ということで、我々のデビューは同じ奥多摩の三頭山(1531m)になりました。
その後、神奈川最高峰の蛭ヶ岳(1673m)、奥多摩の御前山(1405m)、雲取山と関東圏の低山で足を慣らし、八ヶ岳(赤岳:2899m)で初めて2500mを越え、2011年に槍ヶ岳に登頂。槍ヶ岳からの景色があったので、すっかり登山が好きになってしまいました。
年に1〜2回、携帯電話が使えなくなる場所に3日間くらい行くと、「命の洗濯」をするような気になってきます。
2012年以降は、同じ北アルプスの奥穂高岳(3190m)を目指しているのですが、台風が来たりテント場までたどり着いても夜中から土砂降りの雨になったりで、登頂できていません。まだやり残したことがたくさんありますから、無理して死ぬのもイヤなので撤退を決めるのは早い我々ですが。
ずぶ濡れになって失意のうちに上高地バスターミナルに戻り、沢渡の駐車場までのタクシーで運転手さんが必ずこう言って慰めてくれます。
「いやー、残念でしたね。でも山は逃げませんから、またいらしてください」
今年こそは奥穂高岳登頂!
それでは今日はこの辺で。