タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

100%PUREなのは!?

ニュージーランド政府観光局のプロモーションキャッチコピーは「100% PURE NEW ZEALAND」です。

自然、食、人、ライフスタイルのどれをとってもピュアなニュージーランド、と私は解釈しており、2年ちょっと住んだ経験からも、なかなか良いキャッチコピーだと思います。

www.newzealand.com

 

私はオークランドに住んでいたため、南島のことはあまり詳しくありません。南島に上陸したのは、1年目のクリスマスホリデーで11日間をかけて南島をぐるりと1周したときと、取材でニュージーランドの鉄道を制覇(オークランド/ウェリントン、ピクトン/クライストチャーチクライストチャーチ/グレイマウス)したときの2回のみ。

 

まあ、だいたい日本人ワーホリメーカーが行くメジャーなスポットは行きましたが、あまりメジャーでないところにも足を踏み入れたことがあります。

 

その代表が、グリーンアイランド。オーストラリアのグレートバリアリーフにも同じ名前の島がありますが、それとは違います。こっちのグリーンアイランドへは、オークランド港からフェリーで3時間半ほど。そしてこの島には電気がありません。バックパッカーズなどの宿泊施設では、自家発電で電気を作っています。だから消灯も21時。日本の山小屋といい勝負ですね。

 

ロトルアやタウポ、パイヒアのようにアクティビティが充実しているわけでもなく、スーパーマーケットもコンビニもありません。結構過酷な環境です。ドイツ人の友人に誘われて一緒に行ったのですが、そんな島ですからアドベンチャーとしては最高だった記憶があります。

 

f:id:nobie-t:20160219234734j:plain

 

初日、到着したのは19時くらいでしたから、宿で「明日はこの森にあるトレッキングコースを歩いてみよう」と決まり就寝。同じ宿に宿泊していたニュージーランド人も一緒に行くことになり、翌日そのコースへ。

 

すると、どうも道がよくわからない。地図を見てもよくわからない。宿の主人は「間違いようがないから大丈夫」と言っていたのに。で、一番体重が軽い私が木に登り、現在地を確かめることに。って、そんなんで分かるか!(ドイツ人を納得させるために登りましたけどね)

完全に迷ったことを悟り、これ以上は危ないということで引き返しました。この判断は正しかったです。

 

少し開けた場所まで戻ったところで、同行のニュージーランド人君がおもむろに携帯を出し、宿へ電話。

 

「いやー、今朝話したコースに来たんだけど、迷っちゃったみたいなんだ」

 

え、携帯電話持ってたの、君。。。

早く言わんかい!

 

f:id:nobie-t:20160219234704j:plain

この頃は留学生やワーホリメーカーは、プリペイド携帯を買うか、男は黙って公衆電話という時代でしたのでね。今みたいにスマホなんてありませんでしたし。

 

話を戻しますが、宿の人に聞いたら我々が大きな看板を見落としていて、右に曲がらなきゃならん場所をズンズン直進して森に入った、ということが判明しました。電気のない島に来てみんなテンションが上がりすぎていた模様(笑)

 

この島でのサバイバルな2泊3日を終え、オークランドに戻ってきた時は都会のごちゃごちゃがすごく汚く見えたのを覚えています。

 

ちなみにこのグリーンアイランドからオークランドへ戻る際は、10人乗りくらいの飛行機を利用しました。写真のとおり、舗装されていない滑走路から飛び立ちます。来るときはフェリーで3時間半かかったところを、わずか30分ちょっと。しかもオークランド国際空港に着陸したんです。我々のプロペラ機が着陸した後に滑走路にアプローチしてきたのは、たしかユナイテッド航空B747だったような。

f:id:nobie-t:20160219234754j:plain

 

嘘か本当か知りませんが、グリーンアイランドにはマ◯ファナを生産している連中がいるらしく、それを求めてこの島を訪れる人もいる、ということを後で聞きました。100%ピュアな葉っぱだから人気なんでしょうかね。ただ、少なくとも私が歩きまわった範囲ではそんな形跡はありませんでしたし、生産するなら観光客がウロウロする場所の近くではないんじゃないかと。ま、信じるか信じないかは〜、です。

 

誰もが行く場所もいいけれど、長期滞在するならマニアックな所を訪れるのも楽しいもんですよ。

 

それでは今日はこの辺で。