世界遺産ホイアン旧市街
昨日と今日は、世界遺産に登録されているホイアン旧市街での取材でした。
この街で唯一の日本料理レストランのオーナーさんに話を聞いたところ、開業からの6年の間、毎年のように様変わりしているそうです。
彼いわく、生活している人たちがいる日常風景も含めての世界遺産登録であるのに、旧市街に所有する自分の家などの不動産を貸し、自分たちは郊外で静かに生活する、という人が増えているのだとか。借り手は主に観光客を相手にビジネスをしようとするベトナム各地の若者だったり、あるいは外国人だったりするそうです。
(彼もその外国人の1人ということで、その点については複雑そうな表情をしていました)
とはいえ、ホイアン旧市街は、フランス統治時代や18世紀の中国との交流の面影が交じり合った、とても雰囲気の良い街。ベトナム中部は観光開発が進んでいないこともあり(ダナンとホイアンの間にシェラトンの新ホテル建設現場も見えました)、これからますます洗練された観光地になっていくのではないでしょうか。
今日の取材を終えてホテルに戻る直前に、熊本県の地震のニュースが入ってきました。まだ余震が続き不安な夜になっていると思います。現地に住んでいる人たちはもちろんですが、故郷を離れて生活している人たちにとっては、5年前に私が感じたどうにもできないもどかしさでいっぱいではないかとお察しします。
まだ全容がわからないので、本来は軽々しく言えることではありませんが、被害が最小限にとどまってくれるよう、お祈りいたします。
それでは今日はこの辺で。