みんな大好きSUV?
クルマには流行りが必ずあります。
スポーツカーが若い男性のステータスだった頃は、各メーカーは必ずそういう人たちの手に届く価格のスポーツカーをランナップに入れていました。トヨタ・セリカ、ホンダ・インテグラ、日産シルビアetc...
また、スバル・レガシィワゴンというステーションワゴンの大ヒットモデルが登場すると、他のメーカーもセダンをベースにワゴンモデルを作ってラインナップに追加する、ということもありました。三菱レグナムとかトヨタのクラウン・エステートやマークⅡクオリスなんていうのは、その最たるものでしょう。
で、現在の流行といえば、SUVであることは疑いようがありません。念のため記しておきますが、Sports Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の頭文字をとってSUVです。
トヨタ・ハリアー、日産エクストレイル、スバル・フォレスター、ホンダ・ヴェゼル、マツダ・CX-5、三菱アウトランダーなどのように、各メーカーには必ずSUVがランナップされています。80年代から90年代にかけて三菱パジェロを中心に巻き起こった「RVブーム」にも似ていますが、現在のSUVの流行りはプレミアムブランドにまで波及しています。(RVブームはまた別の機会に書いてみます)
プレミアムSUVの火付け役となったのは、ポルシェ・カイエンで間違いないでしょう。
http://www.porsche.com/japan/jp/models/cayenne/
初めてこのスタイリングを見た時はかなり驚きました。爆発的なヒットで今やプレミアムSUV市場でベンチマークとされるクルマです。近年では一回り小さいSUVのマカンも発売され、ポルシェがSUVのラインナップの充実を図っていますね。
英国の超高級車メーカーも黙ってはいません。ベントレーは「世界最速にして世界一ラグジュアリーなSUV」というコンセプトで開発したベンテイガを発表しました。
http://www.bentleymotors.com/en/models/bentayga.html
SUVらしくさまざまな路面に対応する走行モードを備えているらしく、実際にオフロード走行も難なくこなすそうです。2500万円を超える車両本体価格を考えると、このクルマを購入してオフロードを走りにいく人は少ないでしょうケド。。。
マセラティも、3月のジュネーブ・モーターショーで同社初のSUVとなるレヴァンテを発表しました。
http://www.maserati.co.jp/maserati/jp/ja/index/maserati/news-events/2016/20160303.html
イタリアのブランドがSUVを作るというのがいまいちピンときませんが、こうして写真を見ると悪くないですね。むしろ存在感が増しているように思えます。ランボルギーニもSUVモデルのウルスを開発中ですし、今はまだSUV市場への参入を否定しているフェラーリもいずれは出しそうで怖いですね。
もはや大金持ちでさえSUVに乗りたがるほど拡大してきたSUVブーム。果たしてスタンダードとして定着するでしょうか。これらのクルマが20〜30年後に「いやー、あの頃はSUVが流行っててさー、こんな恥ずかしいクルマをリリースしてたんだよねー、黒歴史だわー」なんて言われていないことを願います。
あ、私個人としてはSUVは大好きですよ。
上記はただのやっかみです(笑)
それでは今日はこの辺で。