タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

やめてほしい「自動ブレーキ」って言い方

今年5月にフロリダ州で「自動運転」機能が搭載されたテスラを運転していたドライバーが、事故に遭って亡くなったニュースは耳に新しいことかと思います。

 

事故直後から、「自動運転」中にDVDを鑑賞していたとか、今日は「自動運転車ではなかった」みたいな記事が出ていて、まだまだ世間の耳目を集めている問題となっているような気がします。亡くなったドライバーは残念でしたし、家族は大変だなぁなどとも思います。

 

もし「自動運転」が実現しても、100%信頼してクルマに乗れるかと言われたら、答えはノーですね。EyeSightで高速を走る時だって周囲への注意は自分でアクセルを踏んでいる時と変わりません。

 

私は現在の自動車は、自動運転への過渡期にあると考えています。ほぼ標準装備化しつつある先進安全装置がその例です。つまり主にメディアなんかで使われがちな「自動ブレーキ」と呼ばれている機能です。

 

今日はその「自動ブレーキ」についてちょっと。

 

いわゆる「自動ブレーキ」は、前方の障害物に接近するとシステムが音や画像による警告を発し、それでもドライバーからブレーキに入力がない場合に、初めてシステムがブレーキをかけるものです。これはどのメーカーのシステムでもコンセプトは同じだと思います。

 

この「それでもドライバーからブレーキに入力がない」というワンクッションがあることを忘れている or 知らない人って結構多いように思います。危なくなったらクルマがブレーキをかけてくれる、って本気で思っているのだとしたら、それは普通に乗るよりキケンなのに。。。

 

点検などでディーラーに行くと、本当に止まるかどうか、という体験中の方を目にします。システムによるブレーキで停止させていますからかなりギリギリ、ほんの30〜40cmじゃないでしょうか。

 

我が家のレヴォーグのEyeSight ver.3は、自宅近くの狭い住宅街を走るとしょっちゅうピーピー警告を発しています。でも、それですぐに止まっちゃうことはありませんし、あれほどピーピー鳴らされたら自然とブレーキを踏みますって(笑)

 

テレビCMで「ピッピッピッピッピピピピピピピピーーーーー」で危うくぶつかるところだったぜ、みたいなのがありますが、ピーピー鳴ってんだからブレーキ踏めよ!って思います。

 

住宅街の場合だと、私のブレーキのタイミングとEyeSightがブレーキをかけてほしいタイミングが違う、というだけなんですよね。融通が利かない優等生の学級委員長みたいなもんでしょう。「先生、のびー君がブレーキのタイミングが遅れました。いけないと思います!」みたいな。

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どのメーカーのシステムでも、人間様の操作が最優先されるはずですから、先に述べた「ワンクッション」を知らずにいると大変です。先行車に対してならギリギリ止まれるかもしれませんが、相手が対向車だったら相対速度が早くなる分、止まれず(避けられず)に衝突することもあるでしょう。

 

こんなにアクセスの少ないブログで声高に叫んでもダメかもしれませんが念のために主張しておきましょうか。

 

「自動ブレーキ」って言い方、やめてほしいなぁ。

 

それでは今日はこの辺で。