タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

あらためて東京駅丸の内北口ドームを見上げてみた

成田空港で取材がある場合、行きは編集部の方と日暮里か京成上野で待ち合わせてスカイライナーに乗ります。

 

が、取材が終わるとそこで解散し、編集部の方は撮影や打ち合わせ、私はブログのネタ探しであちこちをウロウロ、となり、各自勝手に帰ってくることになります。

 

ただし、1つだけ制限が。帰りは東京駅までのバスで帰れ、というものです。しかもエアポートリムジンじゃなくて、1000円の格安バス。スカイライナーが使えないのですから、成田エクスプレスなんてもってのほかです。

 

行きは交通事情によって約束の時間に遅れないように、という理由で鉄道なのですが、帰りは最も安い手段で帰って来い、と。なので、成田取材の日は他に取材を入れられないのが痛いところなんですよね。

 

私の愚痴はさておき、そういう理由ですから成田に行くと必ず東京駅に戻ってくるのです。バスは八重洲口に到着するので、私は北口自由通路を通って丸ノ内線に乗り換えるのですが、その際に通る丸の内北口のドームをあらためて見上げてみました。

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ここだけ別世界のような雰囲気がありますよね。iPhoneで撮影したので写真はこんなクオリティですが、2012年に復元が終了したこのドームは、実際はもっと黄色が鮮やかです。

 

この日も多くの人が上を向いて写真を撮ったり、指差して何かを話したりしていました。いつもはこのドームの下を足早に通りすぎてしまう私ですが、今回はちょっと足を止めて得した気分になりました。

 

さて、このドームには干支のレリーフがあるのですが、ドームは八角形なので干支が4つ足りません。

 

では足りない4つの干支はどこにいったのか。

 

どうやら設計者・辰野金吾の故郷である佐賀県武雄市の、武雄温泉楼門にあるそうです。

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出典:武雄市観光協会ウェブサイト

www.takeo-kk.net

 

長年の謎とされてきたようですが、近年の研究でわかったとのこと。そんな予備知識を持ったうえで眺めるとまた違った楽しさが味わえますよ。

 

現役の駅舎でありながら、開業は大正3年という歴史を持つ東京の玄関口。東京駅発の「上り列車」が存在しないことから、「日本で最も高い所にある駅」なんて言われることもあるようです。ドームの復元と同じタイミングで東京ステーションホテルも開業するなど、常に進化し続けています。

 

時間に余裕がある方は、ぜひ東京駅のドームを見上げてみてください。

 

それでは今日はこの辺で。