旅行市場の回復の波に旅行会社が乗れていない!?
先月のツーリズムEXPOでは、今年は久しぶりに日本人出国者数が1700万人を超えそうだ、という話題がありました。
旅行会社にとっても久しぶりに明るい話題なんだろうと思っていたのですが、どうやらそうではないようです。
どうやら、市場が久しぶりに活気づいているにもかかわらず、旅行会社の業績は悪いままなんだとか。
これが意味するところは、旅行会社を利用しなくても海外旅行は可能だ、ということに気づいた人が増えてきた、ということじゃないでしょうか。
まあ、もともと利用しなくても海外に行けちゃっていたわけですが、より便利に、そして面倒な手配を代行してくれるから、ということで旅行会社を使っていたんですよね。
私自身、添乗員同行のパッケージツアーを利用したことはありませんし、旅行会社の商品を利用するとしても、エア&ホテルのものだけでした。
エア&ホテルの商品だって、今後は存在意義が薄れてくるかもしれません。
というのも、エア&ホテル商品の利点に、空港と宿泊先の往復の送迎が付いていることがあるのですが、今は交通機関を整備している都市も多いですし、交通機関の情報もスマートフォンでリアルタイムに入手できます。
エア&ホテル商品のもう1つの利点である価格だって、LCCの台頭で航空券がかなり安く、しかもネットで簡単に予約できちゃいます。
しかも、Airbnb(エアビーアンドビー)なんかを利用すれば、現地の人たちと触れ合う機会だって作れちゃいます。これもネットで簡単に手配できますし。
現地で公共交通機関がない郊外の施設に行く場合でも、Uberを利用すれば足の問題は一気に解消します。
日本国内ではAirbnbもUberも法の規制で普及しきれていませんが、海外ではこれらをうまく利用して賢く旅行するのが現代流という気がします。
むしろこういう旅行スタイルが主流になりつつあるといったら各方面から怒られますかね。。。現実に起きてることですけど。
こうやって考えると、これまで旅行会社が代行してきた手配が、すべてネットで、しかも手のひらに収まるスマートフォンで全て完結する世の中になりました。旅行会社が市場の活況に乗れていないというのも納得です。
そして、今後もこの傾向は加速すると思います。
ますます旅行会社のリアル店舗が苦境に立たされそうだなぁ。
あの雰囲気は好きなんですけどね。
それでは今日はこの辺で。