訪日外国人旅行者2000万人達成の陰で起きているバス不足
観光立国宣言から結構時間がかかりましたが、今年は関係者の悲願でもあった訪日外国人旅行者2000万人を達成しました。
一般的には大成功と捉えられています。
その陰で、バス不足は深刻なようです。
バス会社ってどれくらいあるのかと思い、一般社団法人東京バス協会のウェブサイトを見てみました。
http://www.tokyo-bus.com/list.php
同協会に加盟し、そのウェブサイトに掲載されているバス会社となると、結構な数があるように思えます。それでも、外国人旅行者の増加が急激すぎて供給が追い付いていない、という側面があるのでしょうね。
それから、先日の韓国出張の際にお会いしたある方からは、別の要因もあるということをお聞きしました。
あまり詳しいことを書くと、その方にご迷惑をおかけする可能性がゼロではないので、ぼんやりとしか書きませんが、もう少し規制を緩和するなり商習慣を変えていくなり、柔軟な対応をしないといけないなー、という印象を受けました。
政府は今年の2000万人達成に気を良くしたのか、2020年に4000万人、2030年に6000万人という大きな目標を掲げてしまいました。
一時的に達成したとしても、たとえば安全性に疑問があったり、運転手を低賃金で酷使したりといった質の低いバス会社を利用してしまうと、満足度の低い旅行になるでしょう。事故という最悪の事態が起きれば、再び訪れようという人は減ってしまいます。
そうなると、日本への旅行は一過性のブームになってしまう可能性もあり、いつか旅行者数だけでなく経済効果も薄れてしまうことになりかねません。
数を追うのも大切ですが、せっかく来てくれた人たちには「日本に来て本当に良かった。今度は別の都市にも行ってみたい!」と思ってもらえるような仕掛けも並行して考えて行くべきだと思う今日このごろです。
それでは今日はこの辺で。