機内エンターテインメントが「時代遅れ」になるとは…
アメリカン航空が新規導入する機材に機内エンターテインメント用のモニターを装備しないというニュースがありました。
多くの乗客がスマートフォンやタブレットを機内に持ち込むようになったことが理由だそうです。新機材では無線LAN(WiFi)のサービス提供に切り替えるのだとか。
こういった機内エンターテインメントがどれだけ充実しているかで、航空会社の機内サービスのレベルのバロメーターになっていた頃もあったのに。
まあね、時代ですから仕方ありません。
機内エンターテインメントのコンテンツって微妙なものが多くて、見たい映画があるとは限りません。かつて出張で欧米路線を利用した時も、狂ったように「数独」と「戦艦ゲーム」をプレーして5時間くらい潰した記憶があります(笑)
コントローラーを外せるタイプのモニターもありましたが、ボタンがバカになっちゃってて操作できない、なんてこともありました。
航空会社にとっては、全てをメンテナンスするにはコストもかかりますし、何よりもあれを使いたい、という人が減っているのでしょうね。
アメリカン航空がWiFiにサービスを移行すると言っているように、私も機内でWiFiを使えるようにしてもらった方が嬉しいです。大勢が一斉に接続しても速度が落ちないようにしてもらえたらなお嬉しいですね。
私が初めて飛行機に乗ったのは1991年。成田/シドニー間のカンタス航空でした。たしか機材はB747で、機内エンターテインメントといえば客室の前方に大きなスクリーンのみだった覚えがあります。
ヘッドフォンが配られると、「本日は映画『◯◯◯◯』を上映いたします。ヘッドフォンをジャックに差し込み、音声チャンネルを▲番に合わせてお楽しみください」なんて機内アナウンスがありましたっけ。
ちなみに他の音声チャンネルは、音楽とかだったような気がします。航空会社によって違ったのでしょうか。よく覚えてませんが。
そうやって前方のスクリーンを見ていると、まるで映画館にいるような気分になるだけでなく、機内に妙な一体感が漂っていた(笑)のを覚えています。
飛行機に乗ることが特別なことではなくなり、時代はよりパーソナルなサービスの提供にシフトしています。
ですが、オジサンの懐古趣味と言われるでしょうけど、あんな一体感を味わう旅も悪くないと思うんですけどね。
それでは今日はこの辺で。