迷走!? カムリがフルモデルチェンジ
先月のデトロイトモーターショーで、トヨタは2017年夏にカムリをフルモデルチェンジする、と発表しました。
画像:トヨタ自動車公式ウェブサイト(http://toyota.jp/camry/new_camry/)
1982年に登場し、このフルモデルチェンジにより8代目になるそうです。
あくまでも私見ですが、新型のデザインを一言で表現すると、レクサス臭漂う顔になりましたねでしょうか。
すっかり色気づいちゃって(笑)
しかも新型は低重心・スポーティときたもんだ。
私が小学生の頃のカムリのイメージって、「お父さんが乗ってるセダン」でしたから、高級感や色気とは縁のないクルマだという認識でした。
タイトルで「迷走!?」という言葉を使ったのも、デザインを含めて私の昔からのカムリの印象と、今のこのクルマのポジショニングが大きく離れている、という意味からなのです。
高級感とか上質感というものを前面に押し出し始まったのは、現行モデルがデビューしたあたりからという印象があります。(トヨタとしては初代からそういうつもりで商品企画をしていたのだとは思いますが)
で、カムリに高級感・上質感が加えられるようになった理由としては、このクルマがトヨタブランドの最上級モデルになる仕向地があるからだそうです。
上記リンクの記事で「グローバルミッドサイズセダン」と表現されていますが、たしかにカムリはトヨタの世界戦略車ともいえるクルマ。北米、欧州、中国、中東といろんな地域で幅広く販売されてきて、特に北米では最重要車種となっています。
日本市場では、セダンのセグメントが輸入車に席巻されている状況にあっても、トヨタがカムリの生産を続けているのには、そういった理由があるんですね。
アメリカの人気TVドラマ『BONES(ボーンズ)』でも、FBI捜査官のクルマがカムリだったことがありました。しかも作中で「このカムリ君なら〜」とクルマの機能を説明するシーンまで用意されていました。
エンドロールのスポンサーには「車両提供 トヨタ自動車」って出てましたから、作中でクルマを紹介するシーンを入れるのがスポンサードの条件だったのでしょうね。ちなみにプリウスでも同様のシーンがありました。
こういった点をとっても、トヨタにとってカムリとプリウスが北米でいかに重要なポジションにあるクルマかということが、容易に想像できると思います。
ちょっと話がそれましたが、日本で人気がないのに生産を続けているクルマってありますよね。でも、私たちが知らないだけで、世界的にはヒットしているクルマなのかもしれません。
そんな視点で調べてみたら面白そうですね。
それでは今日はこの辺で。