タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

旅行傷害保険加入のすゝめ

フジテレビが「ガリガリ君」の実在しない味を紹介して謝罪するハメになった、というニュースがありましたね。

www.hochi.co.jp

 

「また謝罪」とあるので、最近も何かあったのでしょうかね。地上波をほとんど見なくなり、テレビが作り出す流行などとは無縁の生活を送っているのびーですから、よくわかりませんけど。(たまに地上波を見ると出演者が知らない人ばかりで焦る…)

 

フジテレビの謝罪に関しては、どうやらネットの情報を鵜呑みにしたスタッフが、メーカーの赤城乳業に確認せずにそのまま放映したことが原因だそうです。

 

一本電話すれば済むのにね。私もメディアの端っこで仕事をする身ですが、確認しないという感覚がわからん(笑)

 

メディア業界の人って、基本的に自分で見たり聞いたりしないと気が済まないという人の集まりだと思っていたのですが、最近はそうじゃないんでしょうか。時代なのかなぁ。

 

さて、このニュースに接して思い出したのが、旅行業界誌の記者だった頃、テレビ朝日系列で毎晩10時から放映している報道番組(あえて名を秘しますwww)の制作スタッフから受けた問い合わせの電話です。

 

あまりインテリジェンスを感じる話し方じゃなかったので、下っ端の制作スタッフだったのでしょうか。

 

問い合わせの内容は、、、

 

旅行傷害保険の落とし穴について教えてください

 

というもの。

 

いやー、意味わかんねー。

 

大手旅行会社のツアー参加者が乗ったバスが事故に遭ってしまい、保険に加入していた人とそうでない人で救護に差があったとかなかったとか、ちょっとした騒ぎになっていたタイミングでした。

 

でも、いきなり電話してきて「旅行傷害保険の落とし穴」と言われてもピンときませんよね。そもそも前述のバス事故のときは、加入者と未加入者に差があっただけで、加入していた人が困ったという話は一切ありませんでした。

 

ただ、落とし穴といえば、クレジットカード付帯の旅行傷害保険が考えられます。「何かあった場合でも、一旦立て替えて後から請求する形になるので、実際には現地で困る場合もある」というのを、保険会社の方への取材で教えてもらったことがあります。(今はそういうのもなくなっているかもしれません。詳しくは調べないとわかりませんけど)

 

また、家族などに現地に来てもらう救援者費用が無制限のプランじゃないと、家族が不足分を自腹で払って現地に行くハメになる、という事例もあるそうです。

 

それらを伝えると、「いや、旅行傷害保険の落とし穴がですね、どんな落とし穴があるのか教えてほしいんですけど」と要領を得ません。「どういう意味で落とし穴とおっしゃっていますか?」と聞いても、上の言葉を繰り返すばかり。

 

おそらく地震保険のように半壊や全壊の判定が厳しくて、「加入していても実際には保険金が支払われない」ようなストーリーを作ったうえで取材をしていたのではないでしょうか。そして当時のメインキャスターだったFRTC ICRさんに「こんな保険の落とし穴があるのに、消費者は何も知らされてない!監督官庁は何をしてる!」って言わせるための特集を組むつもりだったのでしょう。

 

制作スタッフの彼とは全く話が噛み合わず、私もだんだんイライラしてきたので「保険会社に直接聞いてみては?親切に教えてくれますよ」と言って電話を切りました。

 

その日とその次の日の夜に、旅行傷害保険の落とし穴(笑)に関する特集が放映されることはありませんでした。もともと観ていない番組(嫌いな番組)だったので、それ以降は知りません。

 

余談ですが、あの番組が好んで使う言葉って「組織ぐるみの隠蔽工作」とか「ずさんな管理体制」とかですよねwww

 

損保会社における旅行傷害保険部門は、自動車保険などと比べると小さな存在です。加入者数も少ないですし、保険料だってせいぜい1万円前後。そういうこじんまりとした所帯であることが理由かどうか知りませんが、旅行傷害保険部門の方々は保険会社の社員にありがちなギスギス感がなく、取材に対してとっても親切でした(笑)

 

「難癖つけて保険金を払わない」と批判されがちな損保会社ですが、旅行傷害保険に関してはかなり良心的だと思います。旅行傷害保険に加入していれば、よほどのことがない限り旅先でトラブルがあった場合に保険金は支払われます。(携行品とかの場合「現在の価値」で計算されて「買った時の額」を受け取れないことはあるかもしれませんが)

 

ある大手旅行会社の広報の方は、仕事上は店舗での旅行保険の加入率向上を謳っていましたが、本音では「どうせ保険金なんて支払われないでしょ」と信用していなかったそうです。で、実際にプライベートの旅行中に置き引きに遭い、信用していなかった保険会社の現地ヘルプデスクに電話したら、一切合切の処理をしてもらったうえ、「大丈夫ですから安心してくださいね」って優しい言葉までかけてもらったのだとか。

 

「のびーさん、海外旅行に行くときは絶対加入したほうがいいですよ!」って念を押されました。

 

それを踏まえた上で、今日の記事のタイトルなわけです。保険会社の回し者ではありませんので、ご安心くださいませ。

 

ガリガリ君誤報の謝罪からこれだけのことを思い出してブログに長々と書いちゃうんですから、私の記憶力もたくましいもんだ。

 

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

それでは今日はこの辺で。