数だけを追ったツケだ!「観光公害」なんて言葉が出てきたぞ!
日本政府観光局(JNTO)によると、昨年の訪日外国人旅行者数は2400万人でした。
2017年も1〜6月の累計が1370万人。
このままいくと、今年は2800万人くらいになるのではないか、と言われています。人によっては3000万人を超えると推測しているようです。
政府は現在、訪日外国人旅行者数を2020年までに4000万人、2030年までに6000万人という目標を設定しています。
しかし、この数字が独り歩きし、数だけを追う施策が見られるのも事実です。
その結果、やっぱりこういう話が出てきました。
メディアが作る見出しなので「観光公害」という刺激的な言葉が使われていますが、京都に住んでいる人からすれば公害以外の何物でもないというのが本音でしょう。
これ、明らかに数だけを追ってきたツケだと思いますよ。
2003年に小泉純一郎元首相が「観光立国宣言」をしましたが、その際には「住んでよし、訪れてよしの国づくり」と言っていたはず。
上の記事にもありますし、私も以前から思っていたのですが、今の訪日外国人旅行者を増やそうという施策には「住んでよし」の理念が忘れ去られています。
さまざまなトラブルが起きている民泊についても同様です。その点については昨年4月に触れていますので、お時間のある方はこちらをどうぞ。
いろんな問題がありながらも、観光収入が2020年までの目標である8兆円に届けばよいのですが、どうなんでしょうか。。。
旅行者数が2000万人を超えなくても、観光収入が8兆円を軽々と超えるようなウルトラC的な仕組みがあればなぁ。
いずれにしてもこのまま数だけを追うと、京都以外でもさまざまな問題が噴出するのは間違いありません。
地域での問題に加え、日本人が国内で出張する際でも、ホテルが全然空いてないとか、新幹線や国内航空便の座席が取れない、などさまざまな影響も出てくるでしょうね。
そうなる前に、いたずらに数だけを追う方針を転換をしなければなりません。国の偉い人たちがそれに気付いてくれるかが鍵になるのではないでしょうか。
それでは今日はこの辺で。