タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

2017年遠征登山(その2):合戦小屋でスイカの紳士様と出会った

白馬岳に登る予定だったところ、外的要因により行き先を燕岳に変更した2017年の遠征登山。詳細はこちらからどうぞ。

tabiguruma.hatenadiary.com

 

中房温泉の登山口から登り始めると、すぐにかなりの急登。。。

 

雨は止んで時おり薄日は差すものの、まだ霧は薄く出ていましたので、ものすごい湿気。気温はさほど高くありませんでしたが、一気に汗が吹き出してきました。

 

霧というかガスのおかげで、こういう幻想的な景色に恵まれたわけですが、、、

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「幻想的」なんてのは帰ってきて写真を見てからだから言えること。実際には汗だくでそれはそれは大変でした(笑)

 

というわけで、第一ベンチで長袖の上着を脱ぐことに。

 

その際、ザックを下ろそうと腰ベルトのバックルを外そうとしたら、利き手の人差し指をバックルに挟んでしまい悶絶&ちょっぴり出血。。。普通はバックルを留める時に挟むのに、変な所に挟みました(泣)

 

閑話休題

 

燕岳への登山道には、休憩ポイントとして「ベンチ」が設けられています。

 

下から順に「第一ベンチ」「第二ベンチ」「第三ベンチ」「富士見ベンチ」となっているんですね。

 

これは登山中にもアップしましたが第2ベンチです。

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富士見ベンチにはこんな表示も。

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文字の白が抜けてしまって見にくいですが、右の表示には「2200m」と富士見ベンチの標高が記してあります。

 

これらのベンチ群をクリアして行き着くのが、合戦小屋です。

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各ベンチでは5分そこそこの休憩だけで来ましたので、我々はここで初めて大休止。

 

行動食として持参したトーハトのオールレーズンと近所のスーパーで買った小さいあんドーナツをいくつか食べました。

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その後、N君から「ドーピング」として渡されたのがこれ。

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一気に口に放り込むとめっちゃむせるやつです(笑)

 

それにしても、アラフォーならぬジャスフォー(Just 40 !)のオジサンが2人でキャッキャ言いながらおやつを交換している姿は、下界だったら逮捕モンですね。

 

さてさて、合戦小屋の看板を撮った写真の左側にスイカ柄のビーチボールが写っていますが、ここの名物はスイカ。荷揚げ用のケーブルで運んでいるそうです。

 

大休止を終えていざ合戦尾根へ踏み出そうとしたら、スイカを持った男性(我々よりも年上)に声をかけられました。

 

「スイカを買ったはいいんだけど、私1人で食べられる量じゃないから食べて手伝ってもらえませんか?」

 

まさかN君と私が、他の人が食べてるスイカを見て「美味そうだね(笑)」って話してたのが聞こえちゃったんでしょうか。小声で話してたはずなのですが。。。

 

確かに1人では困る量の切身が皿にのっていましたから、「では、半分お支払いいたします」とワリカンを申し出たところ、「いいのいいの。助けてもらいたいだけだから(笑)」とのこと。

 

というわけで、この男性とN君と私の3人で、これまで登った山の話などをしながら、楽しく美味しくスイカをいただきました。

 

ちなみにこの男性は、この後の休憩ポイントや燕山荘で顔を合わせたときにも声を掛けてくれて、楽しい山行になりました。

 

穏やかで楽しい方でしたから、私は心の中で

 

の紳士様

 

と呼ばせていただきました(笑)

 

この場を借りて、あらためて御礼申し上げます。

 

合戦小屋を後にして、大天井岳槍ヶ岳まで見える合戦沢ノ頭では、まだまだガスというか雲が厚かったのですが、、、

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やっと燕山荘が見える場所まで来ると、ついにガスが晴れて青空が!

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さあラストスパート!

 

燕山荘への最後の階段を登りきると、視界が一気に開けて燕岳の姿を見ることができます。

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パノラマでも撮ってみました。

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この景色を見た感動は写真じゃ伝わりませんから、あくまでも雰囲気をお楽しみください。

 

中房温泉の登山口を出発したのが6時30分頃。燕山荘到着が10時30分過ぎくらいでしたかね。4時間ぴったりでした。スイカ休憩がなければもう少し早く着いたでしょうか。ちなみにコースタイムは4時間10分です。

 

中房温泉から燕山荘までの登山道は、昨年のザイテングラートと比べると危険な場所はありません。鎖場が1カ所だけありましたが、三点支持が必要とかそういう類のものでもありません。登山初心者にも人気の山だというのがよく分かります。

 

ただし、北アルプス三大急登と言われるだけあって、かなり登りがいがありました。燕山荘までは樹林帯を歩くため眺望がないというのも、登りの辛さに拍車をかけているように思います。

 

次回はいよいよ燕岳山頂、そして下山へ!

 

「2泊3日の遠征で何回分にするつもりだ!」という声は聞こえないフリをします(笑)

 

それでは今日はこの辺で。