2017年遠征登山(その3):燕岳登頂!表銀座をちょっぴり歩いてから下山へ
2017年遠征登山の記も最終回。今回は燕岳登頂から下山までのお話です。
お時間のある方はこちらもお読みください。
燕山荘に着いて幕営の手続き&支払いをしてテント場へ。厳密に言うと、先にテント場で場所を確保してからでした。
というのも、燕山荘のテント場は約30張くらいしかスペースがなく、遅着でテント場が一杯だと小屋泊になってしまうからです。
私たちが到着した時点では、まだ5〜6張くらいしかテントはありませんでしたから、その心配はありませんでした。でも、できるだけ条件の良い場所にテントを張りたいと思うのは人情というもの。N君と隣合わせで平らな場所をゲットしました。
ちなみに幕営料は700円と格安です。(奥多摩の雲取山荘の幕営料は1000円、涸沢の幕営料も1000円)
ですが、小屋泊の人とは強烈な格差があります。
まず、幕営者専用トイレがまるで魔窟。。。お食事中にこれを読んでおられる方がいたらゴメンナサイですが、まあ、そういうことです(笑)
そして、山荘内の施設の利用は一切不可。中の喫茶スペースでコーヒーを注文して飲む、なんてこともできません。
水場がないため飲料水は売店で購入する(400円/2L)必要があるのですが、窓口は外から。しかも営業時間内でも暗くなって虫が建物に入ってきやすくなったらテント泊の人にはモノを売りません(窓は開けません)、というスタンス。。。
まあね、下界とは常識が異なる世界ですから仕方ありません。とはいえ、幕営料は1200円とかでも一向にかまわないので、もうちょっと幕営者にも優しくしてくれてもよいかな、と(笑)
そんなこんなを済ませてテントを張った様子がこちら。(撮影したのは夕方でしたからギッシリ&N君が夕食の準備中ですw)
上から見るとこんな感じ。
この陰にも幕営スペースがあります。
テントを張ってお腹を満たしたら、いよいよ燕岳に向けて出発!
距離表示では1kmですが、コースタイムは30分。多少のアップダウンはありますが、非常に歩きやすい登山道です。
燕岳の山頂は花崗岩なのですが、登山道には風化した花崗岩がさまざまな姿を見せてくれます。
最も有名なのがこれ(だそうです)。
「クジラ岩」なんですって。まあ、何に見えるかは、見る人のクリエイティビティとか抱えてる闇(?)なんかが影響するんじゃないでしょうか。。。
最後の岩稜帯を登りきると、、、
登頂!
翌朝にももう1度来ました(笑)
その時の写真も含め、燕岳山頂からの眺めをどうぞ。
まずは北側。
そして来た道を振り返ると、、、
燕山荘と表銀座縦走コースを見ることができます。
2日目の朝に来た際には、快晴でしたので槍ヶ岳から奥穂高、前穂高がこんなにクリアに見えました!
まさに日本の屋根!このうち2座に登頂したことがある、というのは感慨深いものがあります。
1日目の登頂後、燕山荘まで戻って来たら雲間から槍ヶ岳が一瞬だけ姿を見せてくれました。
シャッターチャーンス!(笑)
2日目の朝に燕岳から戻ってきてからは、表銀座縦走コースを10分だけ歩いてみました。
大天井岳が大きく見えるポイントからの眺めです。
手前の尾根が表銀座縦走コース。そして大天井岳から西岳までの喜作新道。さらに6年前に歩いた西岳から槍ヶ岳までの東鎌尾根と続いています。
この景色を見ながらN君と「次は表銀座だ!」と固く誓い合ったのは言うまでもありません。(あれ、白馬岳は?www)
こうして私たちは気分良く下山にかかりましたが、1つだけ懸念事項が。。。
実は私、登りよりも下りの方が苦手なんです。
登りながら「明日はこれを下るのか…」とモヤモヤしていましたからね。
しかも下る日は土曜日ということで、登りの登山者の多いこと多いこと。
すれ違えない場所では登りの人を待つのですが、とにかく途切れません。
さらに「20人の団体なので、途切れたら適当に行ってください」って言ってくれるガイドさんもいましたが、だから途切れねえんだってwww
そのうち下りの人も渋滞してしまい、最終的には流れに乗ってハイペース下山となりました。ちょうど3時間だったかな。
おかげで中房温泉に着いた頃には生まれたての子鹿状態(笑)
駐車場に向かう道を見て、登山道の混雑も納得しました。
ものすごい路駐の車!
私たちはちゃんと駐車スペースに駐められましたが、週末はこうなっちゃうんですね。
中房温泉を後にして、宮城地区の立ち寄り湯で汗を流したのですが、その近くにあった登山者用駐車場も満車でした。
こういう意味でも、N君が金曜日に有給休暇を取ってくれたおかげで終始ストレスの少ない山行になりました。
ちなみに温泉で汗を流した後は、美鈴湖もりの国オートキャンプ場に行って1泊したのですが、その話はまた別の機会にでも。
それでは今日はこの辺で。