連休の山小屋の恐怖!テント泊をするようになったワケ
なんだか台風に振り回された連休が終わってしまいましたね。
まあフリーランスの私にとっては、カレンダーの連休はあまり関係ありませんが。。。
さて、今年の燕岳遠征時に、燕山荘のテント場で夕飯をとっていたところ、山域にヘリコプターのローター音が近づいてきました。
登山中のヘリの音=遭難という図式があるものですから、近くで遭難者が出たのかと思っていたら、、、
この日は金曜日で、山小屋の宿泊者もさほど多くなかったようですが、翌日の土・日曜にたくさんの人が訪れることを見据えて、物資を山小屋に運搬するヘリでした(笑)
1回だけではなく、5〜6回は運んできたでしょうか。
翌日、我々が下山する時には渋滞してしまうほどの人が登ってきましたから、それだけの物資を運び上げていたのも納得。
人気の燕岳ですから、3連休などには大変なことになるのではないでしょうかね。
私たちはテント泊ですから、最低でも自分が寝返りできるスペースを確保できますが、混雑時の山小屋では、布団1枚を3人でシェアなんてこともあるでしょう。
1度だけ、私たちもそういう状況を経験したことがあります。
あれは2010年に八ヶ岳に行ったときのこと。
美濃戸口の駐車場にクルマを駐め、1日目は赤岳鉱泉→硫黄岳→横岳→赤岳天望荘、2日目は赤岳天望荘→赤岳→阿弥陀岳→御小屋尾根→美濃戸口という山行でした。
で、事件(笑)は赤岳天望荘で起きたわけです。
受付で「55、56、57番がみなさんの寝る場所です」と言われ、階段を降りて行ったらこんなんでした。
これはT君が翌朝に寝ているN君(右)と私(左)を撮ったものですが、この2人の間の隙間にT君が寝ていました。受付時に言い渡された番号は、頭の上に貼ってあるシールの番号です。(55番と56番のシールがはがれかけています)
T君はちゃっかりしていて、早々に真ん中のポジションを確保(笑)しやがったもんで、N君と私は知らないオジサマと密着して1晩を明かすことになりました。やっと眠りに落ちたかと思えば、オジサマのキックで目が覚めるわ、まるで雷鳴のようなイビキを耳元で聞かされ続けるわで、それはそれは大変な夜でした。。。
この寝室は2段になっていて、私たちは下段。とにかく人で溢れかえっており、戦時中の強制収容所もかくあらん、と思わずにはいられない有様。
しかもトイレからの臭気が流れ込んできて、基本的に部屋全体が便所臭い(泣)
そのトイレも完全にオーバーユース状態で、もう◯◯が△△で◇◇なんかもあんなふうに☓☓になっているのを目にしちゃったら出るもんも出ないというか。。。デリケートなT君とN君は完全に及び腰で、結局用を足せたのは私だけでした。(お食事中の方、スミマセン!)
先日の記事では燕山荘のテント泊者用トイレを「魔窟」と表現しましたが、赤岳天望荘のトイレと比べたら「よくある山小屋のトイレ」くらいのレベルです(笑)
とまあ、連休の山小屋は恐怖以外の何物でもないわな、と意見が一致し、重い荷物を担いででも自分1人のスペースは確保したいという思いから、テント泊をするようになったわけです。
おかげでオートキャンプ場の快適さも知ることができましたし、結果的には遊びの幅が広がりました。
テントを担ぎ上げる体力のある方は、テント泊に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか? 夜はめっちゃ寒いですけど(笑)
それでは今日はこの辺で。