マツダRX-9で48V電装は実現するのか?
マツダが「新型スポーツカーを開発中か」というニュースがありました。
現在各種メディアで噂されているのは、2015年の東京モーターショーで発表されたコンセプトモデル「RX-VISION」がベースになるのではないか、ということです。
RX-9には、2基のターボチャージャーと1基のスーパーチャージャーで構成される「トリプルチャージャー」が搭載されると言われており、現在その特許を申請中とのこと。
3つの過給器のうちスーパーチャージャーは電動になると言われており、これを作動させるためにRX-9には48V電装が搭載されるのではないか、という噂もあります。
もしこれが実現すれば、12V電装が当然とされてきた市販車の既成概念が覆ることになります。
現在48V電装を採用しているのは、世界広しといえどもベントレーのベンテイガだけですからね。マツダのような量産メーカーがこれを実用化するというところに意味があるように思います。
48Vになることでのメリットは計り知れません。
ベンテイガで言えば、アクティブアンチロールバーを作動させる目的でこれが採用されたわけですが、素早く力強い制御が可能になるため世界のあらゆる地形を走破できると豪語しているスーパーSUVには必須の装備でした。
要するに、12Vでは早さ・強さともに足りない装備を実用化できるのが48V電装だそうです。
当然デメリットもあります。
最大の難点はバッテリーの容量増にともなう重量増でしょう。
世界中の自動車メーカーが48V電装のメリットを知りながらも、これまで実用化に至っていない背景には、この重量増があるからです。
ベンテイガは車両重量が2530kgというスーパーヘビー級ですが、ベントレーが誇る6.0リッターW12エンジンを搭載しています。このエンジンが叩き出す最高出力は608ps/6000rpm、最大トルクは900Nm/1350rpmですから、重量が増えた分を補ってあまりある走りが期待できるというわけなんですね。
でも、RX-9はスポーツカーですから、果たして48V電装が実用的なのかと、メカの素人である私なんぞは思わざるを得ません。
ベントレーのコンチネンタルGTやアストンマーティンのDB11のようなグランドツアラーならまだしも、スポーツカーにとって重さは最大の敵ですからねぇ。。。
いずれにしても、1カ月後にはその答えがマツダから発表される予定です。
それまで楽しみに待ちましょう(笑)
それでは今日はこの辺で。