無雪期と積雪期で全く異なる山の顔…東天狗岳の遭難事故
昨年末に、八ヶ岳でご夫婦が遭難して亡くなる事故がありました。
想像以上に風と雪がすごかったのでしょう。
残念なことです。
遭難事故が起きたのは、東天狗岳から夏沢峠にかけてのあたりとのこと。
天狗岳は積雪期登山のデビューとしてもよく選ばれており、決して難易度の高い山ではないそうです。(私は積雪期には登山をしないので実感としてはわかりませんが)
私は2014年の10月に東天狗岳に登りましたが、確かに難易度は高くない山でした。
終始余裕があり、こんな調子で写真を撮ったり、、、
頂上では「天狗岳」にちなんで「天狗」になってみたり。
このときは、下山中に岩場でT君が転倒するというアクシデントがあったので、無雪期だからといって安全とは言えません。(運良くかすり傷だけで済みました)
しかも、この半月ほど前には御嶽山の噴火で多くの方が命を落とされたばかりでしたから、登山中もT君とN君と「何かあったら自分の身を守るのが最優先。3人揃って帰れなくても気に病む必要はなし」と確認し合いながら進みました。
今回事故が起きた夏沢峠方面は、無雪期ならこんな感じ。
遠くから見てもわかるほど登山道が整備されており、地図にも「危険マーク」や鎖場・ハシゴの表記はありません。
そんなコースでも、積雪期には条件次第で大事故につながってしまうのですね。
こういう残念なニュースに接すると、無雪期であっても気をつけようという思いを新たにした次第です。
亡くなった方のご冥福をお祈りしつつ、それでは今日はこの辺で。