ポルシェがディーゼル廃止か? 高級車とディーゼルエンジンを考えてみる
ポルシェがディーゼルエンジンを廃止するかもしれない――。
そんなニュースが出ましたね。
記事にあるとおり、最終決定は2020年とのことですから、決定事項ではないようです。
とはいえ、近年のポルシェのハイブリッドへの力の入れ方などを考えると、EVへ軸足を移していくのは間違いない流れでしょうね。
それにしてもディーゼルエンジン。
日本でもディーゼルエンジン搭載の乗用車をずいぶん見かけるようになりました。
主にマツダですけどね。
昨年、近くのイオンでマツダの販売店が出張展示会をやっていたときに、振動と音について聞いてみたところ、、、
「優れた吸音材を随所に配してます!」とか「振動をできるだけ打ち消すようなタイミングにチューンしてあるエンジンです!」とアピールしておりました。
逆の言い方(というか意地悪な言い方)をすると、そこまでしないと乗れたもんじゃないというのが実情のような気もします。
別にディーゼルエンジンに恨みがあるわけではありませんが、やはり気になってしまうのです。
実は、タビグルマ雑記帳で最もアクセスの多い記事がこちら。
世の中の皆さんも気になっているようですね。(お寒いアクセスのブログで世の中を測れるとは思っていませんがwww)
さてさて、本題は高級車とディーゼルエンジンです。
ディーゼルエンジンの最大のメリットに、ガソリンエンジンでは出せない太いトルクがあります。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンが同じ排気量だとすると、トルクはディーゼルエンジンの方が圧倒的に上、と言えるくらい違いがあります。
でも、高級車にとって重要なのは、トルクだけでなく、なめらかな走りだったり静粛性だったりするわけです。
この2点を考慮するだけでも、ディーゼルエンジンと高級車の親和性は低いと思えてしまうのです。
例えば、新型Sクラスは48V電装システムを採用したことで、電動スーパーチャージャーの搭載が可能となりました。
通常のツインスクロールターボチャージャーよりも、さまざまな回転域で十分なトルクが出るようなエンジンなのだと思います。
トルクを太くしたいために、ディーゼルではなく他の技術にシフトした、と見るのは少々大げさでしょうか。(Sクラスにもディーゼルモデルは存在しました)
ポルシェの場合はディーゼルのトルク云々というよりも、経営資源をどこに集中させるかという判断だとは思いますが、廃止することになったとしても、カイエンやマカン(ポルシェのディーゼルの大多数はこの2車種のバリエーション)の魅力が損なわれることにはならないと思います。
ディーゼルはマツダあたりの立ち位置のクルマがちょうどよいのかもしれませんね。
それでは今日はこの辺で。