貸切バスの下限を下回る運賃で貸切の旅行会社らに行政処分!
いやー、こういうのはなぜなくならないのでしょうね。
貸切バスを下限を下回る運賃・料金で貸切をした旅行会社が、観光庁により行政処分を受けることになったそうです。
こういう買い叩きが原因で、乗務員の過酷な乗務による事故や、バスの整備不要による事故で死亡者が出るような事故が何件も起きているにもかかわらず、なぜなくならないのでしょうか。
人命に関わることなのにね。
そして、行政処分を受ける旅行会社のなかには、海外の旅行会社から依頼を受けて、バス会社の手配を代行した旅行会社も含まれています。
せっかく外国人旅行者をたくさん呼んで、日本経済を、特に地域経済を活性化させようという機運が盛り上がっているタイミングだっつーのに。
もし、外国人旅行者を満載したバスが事故を起こして死亡者が出ようものなら、日本の運送業者は危険だと思われかねません。
政府の目標は、2020年までに4000万人、2030年までに6000万人の外国人旅行者数を実現する、というものですが、ここ数年は数字だけが独り歩きしているように思えてなりません。
もともとは、日本の消費人口が減少してくため、その損失分を埋めるためには外国人旅行者を◯◯人呼んできて補填する、という経済の原理から弾き出された数字だったはず。
ところが、現状としては外国人旅行者1人あたりに日本での消費額というのは減少しているという話を聞いたことがあります。(昨年取材したセミナーではこの点に関して力説する識者が多かったです)
ですから、消費額の大きな外国人をたくさん呼んでくれば、4000万人じゃなくてもよいということになります。
外国人が増えすぎることによる弊害も出始めている(出張するサラリーマンが泊まるビジネスホテルが予約できないetc.)ので、もう少し経済的な観点からインバウンドを捉えて戦略を練るべきなんじゃないかと思います。
そうすれば、バス会社の買い叩きみたいなことも起きにくくなりますしね。
外国人旅行者をたくさん呼んできたけど、日本の業者が今まで以上に疲弊しました、では済まされません。
ぜひ、経済の原理でもって取り組んでほしいなと思います。
それでは今日はこの辺で。