世界の都市のニックネーム、タビグルマ雑記帳的1位はニュージーランドのココ!
世界の都市にはさまざまなニックネームがありますよね。
例えばニューヨークは「ビッグアップル」、パリは「華の都」、ローマは「永遠の都」、ドブロブニクは「アドリア海の真珠」などなど。
日本国内にだって、仙台の「杜の都」とか、大阪の「食い倒れの街」(笑)とかいろいろあると思います。
どれもその都市の特徴を端的に言い表しているものが多く(ビッグアップルは微妙ですがwww)、カッコイイのが多いですよね。
そんななか、私の完全なる私見、偏見から選ぶ最もカッコイイ都市の異名はこれ。
オークランド「シティ・オブ・セイルズ(帆の街)」
このオークランドはニュージーランド最大の都市のオークランド(Auckland)の方です。カリフォルニア州のオークランド(Oakland)ではありません。
帆の街と言われるだけあり、オークランドはヨットがとても身近にある街なんです。
オークランドの市街地からフェリーで対岸の島に行くまでの間にも、ヨットがたくさん帆走している姿を見ることができますし、港には大小さまざまなヨットが停泊しています。
ですから、港の近くで写真を撮ると、バックには必ずと言ってよいほどヨットが写ります(笑)
ニュージーランドの成り立ち、という先住民族マオリは、約800年ほど前に太平洋に浮かぶ島々からカヌーで渡ってきた人たちだ、という説が有力です。
そう考えると、かつてアメリカス・カップでチャンピオンとなったチーム・ニュージーランドが出た国であることも納得。
私が滞在していた2003年には、オークランド沖でルイ・ヴィトン・カップおよびアメリカス・カップが開催され、ディフェンディングチャンピオンとして出場したチーム・ニュージーランドは、豊富な資金をバックにしたスイスのチーム・アリンギにストレート負け。
第2戦か第3戦では、レース中にマストがポッキリ折れてしまうというアクシデントもありました。
チーム・ニュージーランドは資金が乏しかったため、マストの強度テストも満足に行うことができなかったそうです。
資金不足を補うため国民から募金を募るなど、プロスポーツチームとは思えない策を高じていましたが、多くの市民が応援グッズを購入している(グッズ売り上げの一部がチーム・ニュージーランドに入る仕組み)姿を目の当たりにして、この国のヨットに対する思いの強さを感じたものです。
日本でヨットと言えば、お金持ちの道楽のように考えられているフシもあり、維持費も高額と聞きます。
かつてアメリカス・カップにもニッポン・チャレンジというチームが出場していた(正確には挑戦艇決定戦のルイ・ヴィトン・カップに、ですが)ことがありますが、このチームも2000年の出場が最後になりました。
同じ島国で海洋国家でも、船に対する考え方がこうまで異なるというのは、非常に興味深い違いだと思っています。
それでは今日はこの辺で。