トヨタにホンダ、創業者をもっと前面に出してもよいのでは?
輸入車関連の仕事をしていると、欧米の自動車メーカーは事あるごとに創業者を前面に押し出してきます。
例えば、ベントレー モーターズなら創業者W.O.ベントレーの「速いクルマ、良いクルマ、クラス最高のクルマを作る」という言葉を、新型車を発表するたびに持ち出してきます。
フェラーリも、何かと創業者エンツォ・フェラーリの伝説を引き合いに出してくることも少なくありません。
ベントレーもフェラーリも超が付くプレミアムブランドですから、好き放題に言えるという背景もあるかもしれませんが。。。
日本車のメーカーでは、こういったアピールは少々おとなしい気がします。
ホンダは本田宗一郎の功績を、同社ウェブサイトの「ヒストリー」で紹介しています。
本田宗一郎はモータースポーツに情熱を傾けた人でもありますから、特にスポーツカーの発表時には「オヤジさん」の言葉とともに大々的に発表、なんてことをしてもよいのかもしれません。
まさか、オヤジさんに顔向けできないようなクルマばっかり作ってるから後ろめたくてできない、ってことはないですよね?
それから、日本を代表する企業なのに、トヨタはウェブサイトでのアピールすら弱い!
75年史の特設サイトで「豊田綱領」などは紹介されていますが、もっと豊田一族を前面に出すべきです。
探せば豊田佐吉、豊田喜一郎親子の伝説なんていくらでも出てくるでしょうに。
日本に自動車文化を根付かせるためには、国産車の草創期に功績のあった先人の言葉をもっと知りたいと思うのは、果たして私だけでしょうか。
メーカー自身から発表される「オフィシャルな伝説」ほど説得力のあるものはないと思うのですが。
それでは今日はこの辺で。