タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

こぼれ話シリーズ:韓国(釜山)編

もう少し温めようと思っていたのですが、昨日の勢いで第二弾も書いちゃうことにしました。

 

2016年12月に行った韓国取材の最終日です。

 

前日の宿泊は釜山。夜には釜山観光公社が主催する歓迎会が行われ、釜山の特産であるカニをいただきました。

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よく「仕事で美味しいものを食べられていいね」って言われます。

 

確かにそうなのですが、こういう歓迎会的な場合、必ずと言ってよいほど料理を目の前にして、偉い人たちの長ーいスピーチがあるのです。。。

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みんな腹ペコですが、我慢がまんガマン(笑)

 

翌日は朝から甘川文化村という所の視察へ。

 

移動中のバスの中でガイドさんが説明していた話を要約すると、、、

 

朝鮮戦争の際に北朝鮮の人たちが斜面に住み着いた場所

・貧しく厳しい生活をしていた人たちの場所だった

・決して治安の良い場所ではなかった

・観光地として2009年頃から本格的に整備

・建物の壁をカラフルしたり街中アートを取り入れたりした

・住んでいる人もいるので、街歩きの際はあまり奥まで行かないように

 

ということでした。

 

街の入口からすぐの場所に、もうこんなアートが。

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展望台まで行くと、街を一望できます。

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住居以外の建物は、さまざまなショップになっています。

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こういう建物のすぐそばでも、猫が寝そべる「日常」が。

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「住んでいる人もいるので、あまり奥まで行かないように」というガイドさんの指摘もよくわかります。

 

訪日外国人旅行者4000万人、そして6000万人を目指す日本でも、訪れる人が住む人の日常を壊さないことが課題となりつつあります。

 

ガイドから一言があるのとないのとでは大違いですから、こういう点は見習った方がよいかもしれませんね。

 

ただ、甘川文化村全体に漂う汚水の臭いはなんとかならないのかなと思った次第。

 

すげーくっせー。。。

 

真冬であれだけ臭うんですから、夏はどうなっちゃうんだろう?

 

 

甘川文化村を後にした我々は、釜山市街地へ。

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「ショッピングの時間を2時間とってまーす」と言われて放り出されましたが、男性陣はほぼ興味なし(笑)

 

パッと見では日本にもありそうな商店街。

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日本語もちらほら見かけます。

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そっかー、スマイル出会いの場なんだね。

 

でも店に入ったら「メガネ買え」って言うんでしょ?(笑)

 

こんな日本語だらけの店も。

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アシアナ航空機内食にも提供しているそうです。

 

こうしてひととおり見ましたが特に買うものもなく、日本の業界団体の方と国交省の職員でソウル駐在の方(このツアーのために釜山に出張してきてた)と3人でコーヒーを飲みながら「ショッピングって言われてもねぇwww」なんて話しながら時間を潰してました。

 

研修旅行のプログラムはこの日の昼食で最後。

 

釜山港近くのさしみ専門店とやらに連れて行かれました。

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タイと思われる白身魚の刺身でしたが、12月に日本以外で生魚を食べるというのにかなり抵抗(というかノロとかO-157とかの恐怖!)があり、半分くらい食べたところでやめました。ゴメンナサイ!

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この研修旅行を通し、終始食べ物が合わなくて「韓国にはプライベートでは来なくていいかな」と思った次第。

 

そもそも辛いのが大の苦手な私ではありますが、ここまで食べ物が合わないとは思わなかった(泣)

 

 

こうして研修旅行そのものは無事に、そして成功裏に終わったわけですが、帰国して10日ほど経って例のニュースが。

 

釜山の日本領事館前に慰◯婦像

 

というアレです。

 

政治的な話をここで細々と書くつもりはありませんが、「日韓相互交流拡大」を目指す一団に同行した身としては、やりきれない思いがあるのは事実です。

 

この研修旅行は「慶州地震での風評被害を払拭するため現地を視察する」という「支援」という目的もあったのですが、結果的にそんな日本側の思いは見事に踏みにじられ、日韓の相互交流を拡大しようという機運は吹き飛びました。

 

韓国の旅行業界からしてみても「何してくれてんねん」って話なのでしょうが、彼らが表立って声を上げることはできないのでしょうね。

 

釜山の街中にあれだけ日本語が目立つということは、いかに日本人旅行者に依存していたか、という証です。

 

地震の影響で減ってしまった日本人旅行者を再び増やしましょうっていう話をしに行ったのに自ら拒んだ格好ですから、本音で言えば「ではご自分たちだけで回復できるよう頑張ってください」ってなりますわ。

 

研修旅行中、常にプロフェッショナルな仕事をしてくれたガイドさんたち、今頃どうしてるだろうか。それだけが心配です。

 

それでは今日はこの辺で。