ビールを目指して一路下山!&シニア登山者に物申す!:鷹ノ巣山登山
4月21日の鷹ノ巣山登山の様子を書いています。
昨日は出発から山頂に立つまでの様子をお送りしました。
今日は下山の様子を書いてみたいと思います。
昼食を済ませた我々は、富士山をバックに記念撮影。
(フォトショップを起動するのが面倒で、いつもの雑な修正で失礼しますw)
荷物をまとめて鷹ノ巣山の山頂を後にする頃には、稲村岩尾根でヒイヒイ言ってたのも忘れて、、、
ま、大したことなかったな(笑)
と豪語していたオジサン2人組でした。
私たちの下山ルートの候補は3つ。
(1)六ツ石山などを縦走して石尾根を奥多摩駅まで歩く
(2)六ツ石山まで行ってから水根に下りてバスに乗る
(3)最短のエスケープルートとなる榧ノ木尾根に入り、倉戸口バス停からバスに乗る
朝、家を出る頃には(1)の最長ルートを歩く覚悟で来ましたが、我々が選択したルートは(3)でした(笑)
榧ノ木尾根への分岐点では、2人で今日のところはこの辺にしといてやろうかなんて強がっていましたが、要は自分たちの体力を過信せず、最も安全なルートを選んだということですw
それにしても、この日は終始好天に恵まれ、榧ノ木尾根の分岐まで右手に富士山を眺めながらの歩行となりました。
気温が高くてもっと霞んでいると思ったのですが、くっきりの富士山でした。
そんな富士山に早々に別れを告げ(笑)、榧ノ木尾根に入って少し下ると新緑のトンネルの中を歩くという、これはこれでとても気持ち良い下山に。
T君と「新緑萌え〜♬」などと言いながら歩いていましたが、正しい意味で「萌え」という言葉を使っているのに、大きなお兄さんたちによる「萌え」の方が市民権を得ちゃっているので複雑な気分でしたけど。
えっ!? 山の中で「萌え〜」とか言いながら歩いているオジサン2人組も十分に気持ち悪いですか? そうですか失礼しました。
それはさておき。
以前もどこかで書いたかもしれませんが、奥多摩湖側に降りるルートはどこも斜度がかなりキツい!
登るよりも下る方が苦手な私のフトモモとヒザは、行程半ばから徐々に笑い始め、残り1/3くらいの地点ではヒザが爆笑してましたw
そんな私を見かねて、ちょっとだけペースを落としてくれたT君。彼にすがりつくように歩いているうちに、木々の間から奥多摩湖の湖面が見えてきました。
ちょっぴりズームするとこんな感じです。
夢中で下って、やっと倉戸口にたどり着きました。
ここでも八重桜が満開。
実ではありませんが、まさに枝もたわわになりたるが、って感じです。
バス停へ向かう道の途中では、奥多摩湖と対岸の山の姿を見ることができます。
山肌の淡い緑と湖のエメラルドグリーンのコントラストが美しい!
紅葉の時期の奥多摩よりも好きだなぁ。
ただし、バス停まであと50mといったところで、我々の目の前を奥多摩駅行きのバスが通り過ぎるというハプニングもありました。
時刻表を見たら次のバスは1時間後。。。
仕方なく小河内ダムまで歩き、水と緑のふれあい館で買った缶コーラを飲みながらバスを待ちました。
奥多摩駅に戻ってくると、いつもは立ち寄り温泉の「もえぎの湯」に行って汗を流すのですが、この日は入場制限がかかるほどの大混雑であろうと予測。ハイカーだけでなく、ドライブやバイクツーリングの人、近年では外国人観光客も増えているので、土・日・祝日にもえぎの湯に入るのは今後は難しそうです。
そこで我々は、奥多摩駅にほど近い玉翠荘で汗を流し(それでも20分くらい待った)、いざビールへ!
今まではある蕎麦屋さんでビールを飲みながら天ぷらやそばがきをいただいてきたのですが、今回はT君の勧めでこちらのお店へ。
数年前にできたクラフトビールが飲めるお店で、奥多摩で栽培し収穫したホップを使用しているんだとか。
沢のせせらぎが聞こえ、爽やかな風が吹くテラス席に座ったら、、、
無事の下山を祝して乾杯!
ちなみにこのお店が開店資金をクラウドファンディングで募っていたところ、T君は出資したそうです。
T君がここまでビールの世界にハマったのは、私がニュージーランド時代に働いていたフリーペーパーで担当した特集『夏本番、ビールが止まらない!』を読んだことがきっかけだった、という書き手冥利に尽きるエピソードもついでに記しておきます(笑)
料理もビールに合うものばかり。
フィッシュ&チップス、鶏ハム、ソーセージ盛り合わせなど、種類も結構豊富です。
注文と支払いはカウンターでその都度行うキャッシュオンなので、電車の時間ギリギリまで飲んでいられるのも嬉しいところ。
ビール3杯、料理4品で1人3000円ちょっとでした。
観光地価格として、価格はもう少し高く設定してもいいと感じました。
それだけ払う価値はあると思います。
今年初の登山でしたが、全てにおいて大満足の山行となりました!
さて、飲みながら我々が話題にしたのは、下山中にすれ違ったシニアの登山者のこと。
榧ノ木尾根を下りている途中、何人かの登山者とすれ違いましたが、その時点で13時を過ぎていました。
はっきり言って遅すぎです。
1組のシニアのご夫婦からは、「この上にノボリ尾根との合流はありますか?」と聞かれましたが、T君も私も知らないルート。
「水根方面への分岐や石尾根縦走路との合流点じゃないんですか?」と聞き返すと、ご主人は「ノボリ尾根です。一般のルートじゃないんで地図には出てません。知りませんか?」とも続けました。
「一般ルートじゃないなら僕らには分かりません」とお答えしてサヨナラしましたが、後で地図を見たら「ノボリ尾根」には登山ルートとしての線が描かれていません。昭文社の山と高原地図では、一般ルートでないルートは点線で表示されていますが、ノボリ尾根にはその点線すらありません。
第一、自分たちが向かうルートを知らずに山に入るって、、、我々なら怖くないのかな?
さらに倉戸口バス停まであとわずか、という地点の倉戸山では、13時30分くらいに5〜6人のシニア男性パーティーとすれ違いました。
倉戸山から石尾根縦走路との合流点までのコースタイムは2時間30分です。彼らがあのまま登ったとしたら、合流点に着くのは4時過ぎ。どこに下りるにしても日が暮れます。この季節の榧ノ木尾根は落ち葉が多くて踏み跡もわかりにくいですから、ペースも上がらないでしょう。
実はT君の古い友人(先輩?)が奥多摩消防署に勤務しているらしく、T君から伝え聞いたところによると、翌日になっても何人か見つかっていない人がいるそうです。
私たちがすれ違った登山者が「見つかっていない人」でないことを願うばかりですが、後でそんな話を聞くと「どこに行くか知りませんが、今から登るのは無謀です。危険なので引き返してください」と強く言うべきだったかな、と思わないでもありません。
どういう計画を立てているんだろうか?
山では「遅い」とされる時間帯に出会った登山者が、ことごとくシニアだったことも気になります。
そういえば、朝イチの電車とバスに乗っているのは、我々と同世代かそれよりも若い人の方が圧倒的多数でした。
昔取った杵柄は、もうとっくに朽ちていることを自覚してほしい。
経験があるならなおさら、早出早着の意味を理解していると思うのですが。
それでは今日はこの辺で。