こぼれ話シリーズ:東京都心の名所旧跡、喧騒と静寂を行ったり来たり
取材したものの記事には至らなかったネタを書いていく、タビグルマ雑記帳が本来目指したコンセプトの「こぼれ話シリーズ」。
今日は東京都心を自転車でウロウロした時の話です。
かれこれ2年ほど前に、都内のあるホテルの依頼で、そのホテル発着のサイクリングマップの制作に携わったことがあります。
ホテル運営会社の方と編集プロダクションの方、そして私の4人で事前にコースを作成し、取材では実際に自転車で走ってみて、所要時間や現実的なコースかどうかを検証する、という工程でした。
当時も取材中に感じたことを簡単に書いています。お時間のある方はぜひご一読ください。
上の記事でもタイトルにしていますが、この時に感じたのは、巨大都市の喧騒から足を一歩踏み入れただけで、信じられないほどの静寂に包まれた世界があるということでした。
例えばこちら。
青山通り側はトイレ休憩のタクシー運転手がひっきりなしに出入りしていますが、奥にある高橋是清像のあたりは本当に静かでした。
木の枝の向こう側に大きなビルが見えているあたりに、この公園が都会のド真ん中にあることを物語っています。
ちなみにこの公園から青山通りをはさんで向かい側には、東宮御所もある赤坂御用地が広がっています。特に緑の多いエリアですね。
取材日は3月下旬。今年ほど桜の開花は早くありませんでしたが、一足先にこんなふうに咲き始めていた桜をパチリ。
高橋是清翁記念公園からほとんど離れていない場所にあった、豊川稲荷東京別院も「これぞ神社」と言わんばかりのいい雰囲気の境内でした。
境内にはこんな場所も。
紅白の幟が醸し出す雰囲気は、伏見稲荷の千本鳥居を思わせます。(ちょっと言い過ぎでしょうかねw)
ここは芸能に関するご利益がある神社ということで、多くのタレント事務所からの奉納品が境内のあちこちにありました。
「出世の石段」で知られる愛宕神社も静寂を感じられる場所の1つでしょう。
時間がなくてこの日は上まで登りませんでしたが、「俺は絶対に出世してやるんだ!」という野心溢れる方は1度は登っておいた方がよいでしょうね。「あの時に登っておけばよかった」なんて後悔しないためにも(笑)
ほかにも東京タワーや増上寺に行きましたが、メジャーすぎて人もクルマも多いため、静寂を感じられる場所ではないかな、と。(増上寺の境内は広いので、曜日と時間帯によっては静かかもしれませんが)
それよりも魅力的だったのは芝公園。
入り口で写真を撮っただけですが、左奥に見える森に入れば静かで涼しい私好みの環境が待っているはず。
あまりにも快適そうなので、外回りの営業マンの憩いの場になっている可能性もありますが。。。
あとは、せっかく近くに行ったなら足を運んでおこうと思うのが皇居です。
桜田門からは桜田濠越しに国会議事堂が見えるので、SNSなんかに載せたくなる「ふぉとじぇにっく(笑)」な場所ではないでしょうか。
もちろん二重橋も同様です。
取材で皇居を訪れた時間は、ちょうど皇居正門で皇居警備が交代するところでした。
海外で有名な「衛兵交代式」のような派手さはありませんが、粛々と進めているあたりが日本らしいな、と思った次第。
この時の取材では、メジャーなスポットからマニアックなスポットまで、都心にあるさまざまな名所旧跡を巡りましたが、やはり街歩きは楽しい!
こういった仕事があれば、ぜひご一報ください!(笑)
さて、自転車は車道を走るべきか、それとも歩道を走るべきかという、私に言われりゃ水掛け論のような議論がありますよね。
道交法では自転車は軽車両なので、車道を走るのが大前提です。
とはいえ、車道を走ればクルマから「邪魔だ」と言われ、歩道を走れば歩行者から「危ない」と叱られる。
実に中途半端な立場にあるのが自転車だと思います。ロードバイクやクロスバイクが、業界の思惑通りに伸びていないのも、こういった背景があるのかもしれません。
最近は車道を拡幅せずにブルーのマーカーなどを付けて自転車道として設定する道路も増えてきましたが、路上駐車の問題とも絡んでしまい、根本的な解決には至っていません。
そもそもこの道幅に自転車通行帯を設けるのが無理があるんです。
東京都のような都市部や交通量の多い幹線道路では、自転車は歩道を走ったほうがよい、と私は考えています。(もちろん歩行者には十分に注意して)
歩道にはこんなふうに歩行者と自転車を分けるような標識がある場所も。
そんな中、特許庁前の交差点の近くに、理想的な歩行者・自転車・自動車が分離された道路がありました。
ほんのわずかな区間でしたが、これが理想の姿です。
全ての道路をこうするのは難しいかもしれませんが、少しでも増えてくれると誰もが安心して通行できるようになるのではないでしょうか。
それでは今日はこの辺で。