やっぱりいろいろオカシイ日本の自動車税制
いくつかの自動車メディアをフラフラしていたら、こんな記事を見つけました。
他の業界ではレストアや修理をして長く使う(またはレストアした中古品を販売する)、といった市場が少しずつ大きくなっているという時代なのに、自動車業界においては、税制からして修理しながら長く使うことをよしとせず、ひたすら買い替えを強く強く促すという状況です。
そもそも18年を過ぎたクルマには重量税も増税するって、おかしくないですか?
車体の重量を基準にして課される税なのに、年数という基準も適用して税額を上げるって、ウルトラDの離れ業ですよ。じゃあ「重量税」って名前をやめろよ、と。
気に入って長く乗っている(or 乗りたい)人にとっては、本当にいい迷惑ですよね。
日本では所有するだけで重税が課される旧車ですから、ごく一部の限られた人しか所有することができません。
アメリカの25年ルールの縛りを受けなくなったクルマ(NSXとかR32のGT-R)が、続々と海を渡ってしまっているという背景には、国内で旧車を所有できる人があまりにも限られている、という事情もあると見ます。
このままだと、歴史に名を残すはずのクルマが海外に流出してしまい、メーカーですらミュージアムやイベントでの展示用として、それらの車両を買い戻すのに苦労する日が来るかもしれません。
ここからはちょっと論点がずれます。
「若者のクルマ離れ」みたいなことが言われて久しいですが、クルマの価格が上がっている事実はあるものの、クルマを所有することによるランニングコストがバカげた高さだという点こそ問題だと私は考えています。
そして、上の記事にもありますが、揮発油税に消費税が課されるガソリンの二重課税だって、指摘されてからずいぶん長いこと経つのに、これを解決しようと取り組んでいる議員を私は知りません。
ま、新車購入時には、自動車税に取得税に重量税に消費税と、4種類もの税が課されますから、イニシャルコストだってバカにならんわけですが。。。
消費税が10%になったら、新車購入も躊躇する、長く乗っても増税される、というジレンマに陥ることになります。
全部をいっぺんに解消するのが難しいなら、せめて1つずつ徐々に解決していかないと、日本の自動車産業は衰退の道を歩むしかなくなるのではないでしょうか?
それでは今日はこの辺で。