大使館は国ごとにセキュリティのレベルが大違い!
旅行業界誌の記者だった頃、最初に担当したのはホテルと外国政府観光局でした。
このうち外国政府観光局は、日本の消費者および旅行業界に向けたプロモーション活動が主な仕事です。
ただし、本国から観光大臣がやって来るという場合には、政府観光局の日本事務所のスタッフが大使館職員とともに準備やメディア対応をする、ということもありました。
記者会見やメディア懇親会が大使館で行われることも多く、これまでさまざまな国の大使館に足を踏み入れてきました。
今、覚えているだけでもアメリカ、カナダ、ドイツ、スペイン、メキシコ、インド、モンゴルといったメジャーどころの大使館もあれば、イスラエル大使館、モルディブ大使館というあまり身近でない国の大使館での取材もありました。
ライターとして独立後も、例えば今日はフィリピン大使館で取材でしたし、昨年は大使館ではなくパナマ大使公邸で開催された旅行業界向け観光セミナーにお邪魔してきました。
厳密に言えば、大使館の敷地というのは、日本であって日本にあらず。
そういう意味では、私は上記の国々に行ったことになります!
なんか虚しいですね(笑)
プライベートでは留学ビザやワーホリビザを取得するためにニュージーランド大使館には行ったことがありましたが、やはりこういう仕事をしているので、貴重な経験をさせてもらっています。
さて、大使館というと、そこには各国から全権を委任された駐日全権特命大使が執務している場所です。
自然、セキュリティは厳しくなります。
ただ、このセキュリティレベルというのは、国によって全く異なります。
今日のフィリピン大使館は、非常に緩やかでした(笑)
具体的な流れはセキュリティ上の問題もあるかもしれないので、あえてここでは書きませんが、とにかく楽ちんだったのは確かです。
他の大使館も、フィリピンほどではないにしても、アポがあることが確認できれば、すんなり入れてもらえるケースが多かったです。
これに対し、アメリカ大使館はやはりかなりの厳しさでした。
空港の保安検査場と同様に、手荷物検査と金属探知機のゲートを通るのです。ですから、アポの時間よりもかなり早めに行かないと、結果的に約束の時間に遅れてしまうので、注意が必要でした。
私が経験した大使館のセキュリティで最高に厳しかったのが、イスラエル大使館でした。
こちらはセキュリティスタッフによる検査が非常に厳しかった!
特に手荷物検査では、一眼レフカメラの電池のケースまで開けて確認されましたし、通勤用の自転車で使っていた着脱式のライトも「これは何だ!?」って詰問されるし。
しかも、勝手に敷地内を撮影しないようにということで、カメラは私が訪ねていった商務部の方が待つ部屋まで、そのセキュリティスタッフが持っていくという念の入れよう。
お約束の方とお会いした頃にはすっかり疲れちゃいました(笑)
商務部の方いわく、日本で最もセキュリティの厳しい場所だそうです。
まあね、現在の世界情勢におけるこの2か国の立ち位置を考えれば、厳しくなるのも妥当かな、と。日本じゃない土地に足を踏み入れるわけですし。
誰でもホイホイ通していたら、どんな事件が起きるかわかりませんものね。
それでは今日はこの辺で。