オーバーツーリズムの成れの果て、ピピ・レ島のマヤベイが無期限閉鎖
9月に開催されたツーリズムEXPOジャパンの各種セミナーなどでは、オーバーツーリズムが大きな話題となっていました。
オーバーツーリズムとは、特定の観光地に観光客が押し寄せ、自然環境を破壊したり文化財にダメージを負わせたり、という状況のことです。
そして今日、このようなニュースがありました。
レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ザ・ビーチ』の舞台となったピピ・レ島は、アンダマン海に浮かぶタイの島。
上の記事は動画も付いていますが、ぜひ動画をご覧ください。
映画に出てくる美しい無人島の面影はこれっぽっちもなく、あまりにも人が多くてまるで湘南の海水浴場のような雰囲気です。
今年2月には、ボートでの侵入が禁止になっていましたが、自然環境の回復を図るにはそれだけでは足りず、ついに閉鎖ということになってしまいました。
まさにオーバーツーリズムの成れの果てです。
そういえば、私が2年ちょっと住んでいたニュージーランドでは、「世界の散歩道」と言われた登山ルート「ミルフォードトラック」は、自然へのダメージを最小限にする理由から、年間の入山者数を制限していました。
自然環境や貴重な文化財を後世まで残すには、そのくらいドラスティックなことをしなければならないのかもしれませんね。
それでは今日はこの辺で。