タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

豊富な湯量と食事、サービスはハードの古さをチャラにする! 湯田中温泉 よろづや

先月の信州旅行の1日目は、湯田中温泉に宿泊しました。

 

宿は「よろづや」。

yudanaka-yoroduya.com

 

本館だけでなく姉妹館もあるので選択肢は豊富でしたが、2泊目が美ヶ原温泉の大型温泉ホテルだったこともあり、よろづやの売りである登録文化財の松籟荘(しょうらいそう)に泊まることにしました。

 

結婚10周年を静かにゆっくり過ごしたいと思っていたので、小学生以下の子供が宿泊不可という松籟荘は、今回の私たちの旅行にはぴったりだったという判断もありました。

 

あとは、私も妻も物書きであるため、古風な旅館の一室(和室)で文豪ごっこをすると話していたのを実現しようという思惑もありました(笑)

 

しか〜し。

 

ナビを頼りに進み、宿の前に到着してみると、外観はまるでバブル期の残影のような不安を覚える古さ。

 

一瞬ですが、2年前の豊橋を思い出しました…。

tabiguruma.hatenadiary.com

 

駐車場に駐めるとすぐにフロントのスタッフが飛んできたので、外観の写真は撮っていません。まあ、さほど絵になる感じではなかったので。。。

 

ところが一歩足を踏み入れると、印象はガラリと変わりました。

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古いことは古いのですが、しっかりと手入れをされた古さとでも言いましょうか。

 

天井の装飾も凝ってますし、全く嫌な感じがしません!

 

チェックインを済ませ、いよいよ本館から松籟荘へ。

 

松籟荘の入り口には、囲炉裏などがあり、昭和初期にタイムスリップしたかのようです。

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客室は何の変哲もないごく普通の和室でした(露天風呂付客室は高かったのですw)し、携帯を車内に忘れてきてしまったため、写真は撮っていません。朝から運転していたため、一眼レフを出すのも面倒臭くなっていたというのもあります(笑)

 

クルマのキーはフロントに預けており、到着時に駐めた場所とは異なる場所に移動されているようでしたので、携帯を取りに行きたい旨を客室スタッフに話すと、「おクルマのナンバーを教えてください。私たちが取りに行ってきます」とのお言葉。

 

数分後、チェックインを担当してくださったフロントスタッフが客室まで持ってきてくれました。

 

一連のやりとりは押し付けがましくなく、言葉は悪いかもしれませんが、近所の親切なおばちゃんに面倒を見てもらっているような、心地よい感じでした。

 

よろづやのもう1つの売りは温泉です。

 

東雲風呂と桃山風呂という2種類があり、東雲風呂は現代風、桃山風呂は登録文化財とのこと。

 

21時で男女が入れ替えとなり、この日に両方楽しむことができました。

 

特筆すべきは桃山風呂。

 

もちろん写真はないのですが、本当に良い雰囲気のお風呂でした。

 

しかも、23時過ぎに入りに行ったときは、誰もおらず完全貸切状態。

 

誰もいないのをいいことに、内風呂と露天風呂のそれぞれで平泳ぎと背泳ぎを堪能しました(笑)

 

妻も「湯量が多くて本当に気持ちよかった!」と大喜び。

 

あとはやっぱり食事が良かった!

 

部屋食の会席料理だったのですが、、、

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いまこうしてメニューを見るだけでもヨダレもんです(笑)

 

旅行先を決める前、妻は「海辺の方が食事が豪華そうじゃない?」などと言っていましたが、山の幸もなかなか豪華です。

 

サワガニの姿揚げや鹿肉など、珍しいものもありました。

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このサワガニは丸ごと食べられるとのことでしたが、食事の世話をしてくれたスタッフさんが「口の中をハサミで切られないようにご注意くださいねw」と冗談めかした注意をしてくれるのも、やっぱり近所の世話好きなおばちゃん家に来たみたいで楽しかったです(笑)

 

妻は信州牛の朴葉味噌焼きがお気に召したようですが、私のヒットはイワナの塩焼き。

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焼きたての川魚ほど美味いもんはない!

 

ちなみに翌朝の食事は、てっきりバイキングだと思っていたら、ちゃんと個別に用意されたものでした。夕食と同様に信州の食材を使った、素晴らしい内容でした。

 

 

食事もお風呂も大満足で、なおかつレベルの高い接客を受けると、到着時に感じた外観の古さなんてチャラですよ、チャラ!

 

ちなみに、松籟荘は昭和初期の建物なので、エレベーターがありません。客室と大浴場を行き来するには、そこそこ急な階段を上り下りしなければなりませんので、足の悪いお年寄りには向かないかもしれません。

 

それにしても、サービス業で最も大事なのは、こんなハートフルなサービスなんだろうなと、心底思った次第。

 

それでは今日はこの辺で。