観光大臣の大遅刻により宿泊できなかったマルタ・ゴゾ島のケンピンスキーホテル
今から11年も前ですが、地中海に浮かぶ島国、マルタ共和国に取材で訪れたことがあります。
そのときに感じたことについては、このブログを解説して間もない頃に書いていますので、お時間のある方はこちらをどうぞ。
ちなみにこのときの出張には会社のカメラを持っていったので、今手元には写真がありません。文字ばっかりの記事が続きますが、悪しからずご了承くださいませ。
旅程には首都ヴァレッタのあるマルタ本島だけでなく、すぐ隣にあるゴゾ島でも1泊するとありました。
しかも宿泊するホテルを見ると、ケンピンスキーホテルとありました。
ヨーロッパを中心に展開している高級ホテルチェーンで、日本には進出していないブランドだっただけに、ホテルチェーンの動きを追う担当記者でもあった私にとって、これは大きな楽しみでした。
1日目は日本からの移動でほぼ終わり。
2日目はマルタ本島で、世界遺産の街でもある首都ヴァレッタにある観光スポットを見学&取材。
3日目もマルタ本島で、青の洞門や港町マルサシュロック、謎の巨石神殿「ハジャー・イム神殿」、謎の轍「カートラッツ」などを見学しました。
そしていよいよゴゾ島に渡る4日目。
この日の午前中は、マルタ共和国の観光大臣との会談が予定されていました。
マルタの観光業がいかに国を挙げて力を入れているか、コンベンションやイベント開催を含む団体旅行の誘致に力を入れていること、そして当時拡大しつつあった日本市場に対する期待を語ってもらうことになっていたのです。
しか〜し。
待てど暮らせど大臣が来ない。。。
たしかアポは10時30分くらいで、30分程度の会談を終えたら、早めランチを食べてすぐにゴゾ島に出発、という予定でした。
にもかかわらず、大臣が到着したのは13時になろうかという時刻。。。
イタリアに近いというだけで、このあたりのルーズさはイタリアン気質なんでしょうかね。
余談ですが、マルタはイギリス統治時代があったため、料理に関してはイギリス仕込み。
要はあんまり美味しくない、ということです。
海の幸が豊富なのに、なぜこんな料理にしてしまうの?というメニューが多く、参加者一同首を傾げていました(笑)
まあ、これはあくまでも10年も前の話ですから、今はもっと洗練されているのかもしれません。
っていうか洗練されていてほしい!
そんな観光大臣の大遅刻により、エスコートの観光局の方とガイドさんが頭を抱えながら、後のスケジュールの再調整をしていました。
その結果、ゴゾ島の宿泊はキャンセルとなり、この日のうちに本島に帰ってくることになってしまったのです。
ケンピンスキーホテル側にはあまりにも申し訳ないということで、もともと予定にあった視察だけはさせていただくことに。
客室はもちろんですが、パブリックスペースも含めて何から何まで素晴らしいホテルだったので、他誌の記者と「末代までちょっとだけ観光大臣を恨むね(笑)」なんて話しましたっけ。
ゴゾ島そのものは、大要塞「チタデル」や、謎の巨石神殿「ジュガンティーヤ神殿」など見どころが多く、いろんな人にお勧めしたいです。
簡単に行ける国ではないだけに、仕事で行けて本当によかったと思います。
それでは今日はこの辺で。