タビグルマ雑記帳

仕事で触れることが多い「旅」と「クルマ」を中心に、いつも感じていることを書き綴っています。

白川郷のオーバーツーリズム施策が全国に広まりますように!

つい先日、観光客が殺到することによる観光公害について書きました。

tabiguruma.hatenadiary.com

 

うっかり見落としていたのですが、同日にこんなニュースがあったのですね。

www.travelvoice.jp

 

毎年、雪に包まれた合掌造りの古民家をライトアップするイベントを実施していた白川郷観光協会ですが、あまりにも多くの観光客が押し寄せ、村へ通じる1本道が大渋滞したり、展望台へのチケット配布で混乱があったり、とにかく大変だったそうです。

 

渋滞はもちろんですが、ゴミの処理など住民のみなさんの生活を脅かす状態にもなっていたみたいですね。

 

これこそ典型的なオーバーツーリズムです。

 

そこで今年からは、ライトアップイベントは完全予約制となりました。

 

記事によると、予約制としたことによる大きな混乱はなく、イベント参加者からも好評だったそうです。

 

そもそも日本の原風景のような雰囲気には、欧米みたいな大勢が集まってワイワイやるパーリナイッな雰囲気は向いてません。

 

白川郷によっては、これでよかったのだと思います。

 

訪れた土地で迷惑行為をはたらく輩というのは、少なからず「俺たちは金を落としにきてやった客だ!文句を言うな!」という神経の持ち主だと思うんですよね。(その割にお茶の1杯も買わないケチんぼだったりするwww)

 

こういう人たちは、日本人であろうと外国人であろうと、残念ながら一定数はいるものです。

 

完全予約制によって、こういう人たちの一部をふるいにかけられたのではないでしょうか。

 

そういえば、私が2001年〜2003年に過ごしたニュージーランドには、世界の散歩道と称される「ミルフォードトラック」という美しいトレッキングルートがあります。

 

ここは年間に歩ける人数の上限が決まっていて、自然へのダメージを最小限に抑えているのです。

 

私がいたときには当然のように機能していましたから、当時からオーバーツーリズムに対する意識が高かったことがわかります。

 

ニュージーランドは、いわばオーバーツーリズム対策の先進国と言えるでしょう。

 

白川郷が今回とった施策は、オーバーツーリズムに悩む全国の観光地にとって、非常に勇気づけられるモデルケースとなったのではないでしょうか。

 

ぜひ、積極的に取り入れてもらいたいものです。

 

それでは今日はこの辺で。