ホンダの完成車工場撤退にショックの英国…
ホンダは昨日、英国スウィンドンの四輪車完成車工場を閉鎖することを発表しました。
英国内では大きな衝撃として受け取られているようです。
まあ、EUからの合意なき離脱(ブレグジット)が実現した後の状況が不透明ということですから、英国に拠点を置く企業にとっては早めに手を打っておきたい、ということなのでしょう。
ホンダの八郷社長は一部の報道陣からの質問を受け、「今回の決定について、ブレグジットは直接は関係ない」みたいなことを言っていたようですが、これだけの巨大企業の経営者がブレグジットの影響を一切考えていないわけないですよね(笑)
八郷社長のスピーチにもあるように、電動化を進めるためのグローバルでの生産と供給の体制再構築という意味合いが強いのは確かなのだと思います。
EUとのEPAでもEU向けの自動車の輸出は、2027年までに関税が撤廃されるというのも、EUに拠点を持つ意味がなくなる大きな理由でもありますし。
まあ、それでもブレグジットが英国撤退を決断する最後のひと押しになったのは間違いないと私は推測しますが。
いずれにしても、今の自動車業界は単独&国内だけでやっていけるほど単純ではありません。
ホンダはここのところ、優秀なエンジニアをホンダジェット開発に優先的に投入してきたそうですが、航空機が軌道に乗ってきた今、優秀なエンジニアをクルマの開発に戻し、宗一郎のオヤジさんが喜んでくれるようなクルマを再び作ってほしいなぁ。
ミニバン屋とか軽自動車メーカーなんて揶揄されるホンダは見たくないですもんね。
それでは今日はこの辺で。