大混雑の「怖い絵展」に行ってきた
今日は有給休暇を取った妻と一緒に、上野の森美術館で開催中の「怖い絵展」に行ってきました。
ベストセラーになっている『怖い絵』シリーズの著者・中野京子氏が特別監修した絵画展です。
妻は中野氏の著作をほぼ全作を読んでおり、私も何冊か読んだことがあったため、この絵画展はぜひ行ってみたいと思っていました。
さまざまなテレビ番組でも取り上げられており、ネット上でも「すげー混んでた」という声が多かったので、混雑は覚悟のうえで上野の森美術館に着いたのですが、、、
チケットをお持ちの方の待ち時間 「100分」
だと。。。
さすがに平日で3桁の待ち時間だとは思いませんでした。あまりの行列に恐れおののき、昼飯を先に食べてから出直すことに。
怖い絵展の公式ツイッターで待ち時間が随時更新されますので、14時前には待ち時間が60分になったのを確認し、再び美術館へ。
それでも行列はこんな感じでした。
ちなみにこれは並び始めてから20分くらい経ってから撮ったもの。この辺がちょうど中間点でした。
さて、並び始めてから約1時間、やっとのことで館内へ。
館内は撮影禁止ですので、作品はここでは紹介できません。見どころなどについては公式ウェブサイトをご覧ください。
館内も大混雑です。ゆっくり絵画鑑賞、というわけにはいきませんので、これから行ってみようと思う方は、そのへんは覚悟&諦めの気持ちでどうぞ(笑)
で、いきなり結論ですが、この絵画展を見て感じたこと。
昔も今も人間はロクでもない生き物だという点では変わりない!
これに尽きます。
絵の背景にある「怖さ」の源泉は、貧困や色欲、怠惰、権力への欲望とそれに巻き込まれた人物の悲劇など、人間の嫌な面ばかり。
その嫌な面を、これでもかというほど感じる絵画展でした。
例えば今回の目玉作品である『レディ・ジェーン・グレイの処刑』(初来日)は、ジェーン・グレイという16歳の王女の処刑シーンを描いた作品ですが、彼女はオトナたちの醜い権力闘争の被害者です。
あまりに希望のない世界が繰り広げられていますので、美術館を後にする頃には気が滅入ってしまう人もいるのではないでしょうか。
館内にはデートっぽい若いカップルもたくさんいましたが、正直言ってデート向きのテーマではないですよ(笑)
もう1点、「怖い絵展」という企画タイトルから、幽霊画のようなホラーものを期待する方がいるかもしれませんが、この絵画展のテーマはまったく異なります。
普通の絵として見てしまいがちな絵画でも、その絵が描かれた時代の社会問題や背景を知ってしまうと、とたんに「怖い絵」に見えてしまう、というのがメインテーマです。
ホラーものだと思って足を運ぶと、何も面白くありませんのでご注意ください。(ある意味ではホラー的な絵画よりも、人間の方がよっぽど怖いという結論に達しますけど)
それでは今日はこの辺で。